Sekaishiso seminar
インターネット空間の社会学―情報ネットワーク社会と公共圏

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  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784790708254
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C3336

内容説明

インターネット空間において「電子民主主義」は成立するか?情報ネットワーク社会の布置状況を踏まえ、ハーバーマスの公共圏概念を援用しつつ、新たな規範形成/意志形成の可能性を探る。

目次

序論 情報ネットワーク社会への視点
第1章 情報ネットワーク社会の形成
第2章 「仮想社会」と「現実社会」
第3章 インターネット空間への社会学的視座―モダン・アプローチとポストモダン・アプローチ
第4章 情報ネットワーク社会における討議と民主主義
第5章 情報ネットワーク社会における公共圏―ハーバーマス理論の応用に向けての試論
付論 ハーバーマスにおける公共圏論の形成と展開

著者等紹介

吉田純[ヨシダジュン]
1959年大阪市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程中途退学。共訳にユルゲン・ハーバーマス『新たなる不透明性』(松籟社、1995年)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nさん

2
2000年刊行。インターネットの歴史とその拡大に伴う「公共空間」の在り方を、ハーバーマスの思想を下敷きにしながら検討する一冊。インターネットの負の側面への社会学的考察に個人的興味があり手に取った。ネットという仮想空間をめぐる社会学的な視点は大きく二つに分けられる。現実社会にリアリティの重きを置き、ネットはあくまで補完的なものと見る視点(モダン・アプローチ)と、仮想社会そのものが確固たるものとして存在しているという視点(ポストモダン・〜)がある。基本的には著者もハーバーマスと共に前者の視点に立つ。(→続く)2021/06/10

SQT

1
情報化社会というけど技術決定論に陥ってはダメで、その社会が置かれている文脈によって情報化といっても変わってくる。ネットに対するアプローチにはモダンとポストモダンの二種類あり、モダンだと現実社会に重心が置かれ、仮想社会はそれを組み替え、自律的公共圏をもたらすものとしてある。ポモだと仮想社会がメインにあり、脱中心化したアイデンティティに重きが置かれる。この本では現実社会に重心を置きながらそこから公共圏をもたらすものとしてネット空間を描こうとしている。そこにはマクロとミクロの双方の要因があるが、なんとかかんとか2017/12/07

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