内容説明
戦後ヘゲモニー国家米国は、その至上の力の行使で自ら権力基盤を掘り崩した。本書では戦中および戦後初期の米中・日米関係に焦点を合わせ、ヘゲモニー概念を用いて米国の権力の代償を描く。
目次
第1部 米国の対中国政策(中国情勢と非公式依存体制の構築へ;参加型連合政府と中ソ緊張関係;トルーマン政権初期の中国政策;マーシャル・ミッションから米中対決へ)
第2部 米国の対日占領政策(日本の西洋化過程;占領政策の変化;日本経済安定への道;講和条約への道;吉田‐ダレス会談とあいまいな日米関係の形成)