内容説明
明治４５年（大正元年）生まれの渋谷を知り尽くした藤田佳代は「大正っ子」。大正１０年ころの道玄坂界隈３５０軒近くの家並の地図をつくった。渋谷の代名詞として広く親しまれた“道玄坂”その佇まいや生きる姿を３７篇の短編小説のように描く。
目次
道玄坂の地図
大正の初期の大和田
赤い坂、白い坂
小学校の頃の先生
道玄坂夜店の林芙美子
与謝野晶子のいた大和田
宇野浩二と竹種さん
大和田横丁の人々
ビロウドのがま口
おきん〔ほか〕
著者等紹介
藤田佳世［フジタカヨ］
１９１２年（明治４５年）鶴見生まれ。１９１４年（大正３年）渋谷に越して大和田町で育つ。１９３４年（昭和９年）道玄坂の藤田陶器店に嫁す。１９８３年（昭和５８年）宇田川町にてお好焼き「こけし」経営。１９８７年（昭和６２年）ビル建設のために閉店。長男が宝石商として開店、それを機に引退。２００３年（平成１５年）歿（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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