青蛙選書
吉原夜話 (新装版)

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  • サイズ A5判/ページ数 251p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784790501046
  • NDC分類 384.9
  • Cコード C0039

内容説明

語り手は、吉原「中米楼」の娘として生まれ初代市川猿之助に嫁した喜熨斗古登子。中米楼に集まるあらゆる種類の客を接待したことが豊富な経験となり教養となって、人に敬い慕われた。きびしくも優雅な吉原のしきたり、風俗のさまざまを粋な江戸言葉でテンポよく語られていく。風俗図56。

目次

梅巻の紫蘇
お江戸の名物三千両
深川の仮宅
華魁は大名道具
御散財の初会馴染
含嗽茶碗に三杯
住吉おどり
甲子屋かしく
五代目菊五郎
深川の羽織衆〔ほか〕

著者等紹介

宮内好太朗[ミヤウチコウタロウ]
明治27年7月24日に本所北割下水で生まれ、京華商業学校から早稲田大学法学部英法科に入学。学費のために正則専修学校で夜学の英語教師。松竹合名社に入って新作物を続々上演。以降は舞台、放送劇等で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

犬養三千代

5
澤瀉屋さんのご先祖、喜熨斗古登子さんの語り下ろし。宮内好太朗さんの編集。江戸末期から明治大正初めまでの江戸風俗を淡々と語る。上野の戦争時は二つだと言う。風俗もさりながら当時の役者さんの動向が楽しい。躾の厳しかった古登子さんの気質をはて?いまは誰が継いでいるのか。晩年の写真、矍鑠としている。澤瀉屋さんの歌舞伎の原点を作った人。2020/12/11

いづむ

4
酒井順子さんの「本が多すぎる」で知って読みました。吉原の妓楼のお嬢さんである喜熨斗さんの吉原の思い出話聞き書き。綺麗な東京言葉が印象的。録音で残っていたらどんなにいいだろう。あまり暗い話はなく吉原に生きる人の誇りのようなものが感じられる。経営者側の視点に触れる機会は貴重。やっぱり吉原は独特の雰囲気や美意識があるなあ。廓まわりは幸せな話はあまりないけれど、そんな世界で人々が独特の文化を育て成熟させてきた、その事実に感じ入る。(図書館本)2014/07/21

ひまり

1
幕末の吉原の廓のお家に生まれたお嬢さんの、当時の生活の事をインタビューしたものですが、話し言葉で書かれているのと図版が沢山入ってるので、生き生きと当時の様子が浮かびます。お年を召してから幼いころの華やかな生活を振り返るせいか、江戸情緒を懐かしむ雰囲気と、プライドを感じます。2017/01/31

もまちそ

1
吉原の経営者の元お嬢様で初代猿之助の妻が語る吉原の生活についての本。火事のあと一時深川に仮住まいしていた時の様子とか、無粋な馬鹿のことを「富津だね」と言った、などなどエピソード満載で挿絵もあって分かりやすい。一見地味な本ですが知らなかった情報満載で面白かった。これを忠実に再現した映画とか観てみたいなぁ。2012/12/17

takao

0
ふむ2017/10/02

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