内容説明
晩秋の真っ赤な唐辛子と放浪の俳人のあいだに響きあったものとは…。人生の途上で鮮やかに輝いた数々の光景と詩の心をつづる。永遠への憧れと郷愁に満ちた随想集。生涯でたった一度、海賊になれた日!幼い憧れと失意を懐かしむ随想をはじめとして、少年の心に悲しみを刻んだ忘れ得ぬ女性、そして小さな木や鳥たちによせる深い瞑想と迷想。人生のさまざまな様相と交響する心の風景を描く。
目次
下駄の音(雁風呂)
無縁坂のおんな―映画「雁」のこと(雁渡る)
ちいさな山椒の木(文字のいのち;空から落ちてきた言葉)
孑孑のこと(酔生夢死のこと;おしごと)
真っ赤な唐辛子―詩と私とテレビのしごと(夏がくれば;鮟鱇鍋のこと)
著者等紹介
八重樫克羅[ヤエガシカツラ]
1938年2月横浜市神奈川区三ツ沢下町にて出生。少年期を岩手県北上市(旧黒沢尻町)で送る。東北大学文学部卒。NHKに入社。「くらしの歴史」「教養特集」「中学生日記」「NHK特集」など多数の番組制作に関わる。NHKインターナショナル理事、番組制作局次長、日本賞番組国際コンクール事務局長、教育番組センター長、海外企画室EPなどを歴任。NHK退職後は、NHK出版役員、NHK東京児童合唱団運営委員長を勤めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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