内容説明
徒歩で歩んだ古の旅人のように、“外”からの眼で捉えると、日常や時代の相が立ち顕れる。徒歩坂を上るにつれ、視界が開け、水平線の彼方の永遠が眼に入る。静謐さを湛えた佳品、465首を収めた、作者10年ぶりの第3歌集。
目次
1 平成二十三(二〇一一)年(吉永街道;縺れし夢 ほか)
2 平成二十四(二〇一二)年(虹橋;秋冬山水図 ほか)
3 平成二十五(二〇一三)年(鳩;菜の花、よもぎ ほか)
4 平成二十六(二〇一四)年(仲町通り;白梅と靴紐 ほか)
5 平成二十七(二〇一五)年(ニット帽;飛べなくなった人 ほか)
6 平成二十八(二〇一六)年(今右衛門・柿右衛門;閻魔大王 ほか)
著者等紹介
柴田典昭[シバタノリアキ]
1956(昭和31)年静岡県浜松市に生まれる。1986(昭和61)年「まひる野」に拠り作歌を始める。1991(平成3)年第九回現代短歌評論賞受賞。1998(平成10)年第一歌集『樹下逍遥』(第五回日本歌人クラブ新人賞)刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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