内容説明
第二次世界大戦で孤児となったイタリア人の男がアフリカで出会ったのは、かつての自分とおなじように、戦争ですべてを失った男の子だった。アフリカを舞台に、戦争のむごさと人間愛をえがいた奇跡の物語。チェント賞、リブリ・インフィニーティ賞などを受賞。
著者等紹介
ミラーニ,ミーノ[ミラーニ,ミーノ][Milani,Mino]
1928年、イタリア・パヴィア生まれ。歴史学者であり、随筆家でもある。ジャーナリストとして、日刊紙や雑誌に記事を発表するかたわら、50年以上にわたって創作活動を続け、児童書を中心に数多くの作品を発表している。『きっと天使だよ』は、イタリアで、チエント賞、リブリ・インフィニーティ賞など、3つの賞を受賞し、高く評価されている
関口英子[セキグチエイコ]
埼玉県生まれ。大阪外国語大学イタリア語学科卒業。翻訳家。現在はイタリアの児童文学を積極的に紹介している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tellme0112
6
ここで終わるのか…。ファンタジーな読後感ですが、戦争とは無関係ではいられなくなり目の前の軍人に自分の運命をゆだねなくてはいけなくなる。本当にそうだわ。2017/09/19
naonchi
1
「この子と私に違いがあるとしたら、それは一つ、肌の色だけだ。この子は私なのだ」著者はジャーナリストもされているので、現代の戦争や紛争の特徴、国際援助活動の実態などかなり詳細に描かれている。日本での児童向け戦争文学は、複雑な現代の状況をここまで把握できていない。国際NGO、協力機関などで働いてみたい方にも勧めたい。2012/02/08
ゆうぴょん
0
小6娘。こどもの日には重い読書。戦争に巻き込まれた子供たちの物語。ラストが救いといえるのかどうかもわからない。戦争は体験しないほうがいいに決まってるが、平和とは本当に奇跡なんだろうか。いろいろと考えさせられる。2023/05/05
19
0
分かりやすい(簡略化されたとも言える)登場人物や出来事だが、戦争のむごさ、子どもが巻き込まれることの悲惨さがどっしりと伝わってくる。訳も秀逸。2019/12/18