遠藤周作と語る―日本人とキリスト教

遠藤周作と語る―日本人とキリスト教

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  • サイズ B6判/ページ数 314p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784789602822
  • NDC分類 190.4

目次

禅の勉強をされていた神父さまが、なぜカトリックに?―奥村一郎
キリスト教の神秘主義と座禅の共通点・相違点は何ですか―奥村一郎
病院は、ある意味で“学校”でもあり“教会”でもありますね―A.デーケン
漂泊の風の中に聖霊を感じている…―井上洋治
個性による仕事と、無名の仕事―舟越保武
アルコール依存症は、社会の病気である―J・ミニー
キリスト教的自然観は日本人に受け入れられるか―高柳俊一
水俣、深い洞察力をそなえた人々から得たもの…―宗像巌
精神、この深い深い淵をのぞく―加賀乙彦
ユング的観点で聖書を見ることができるか―T・インモース
新しいかたちでとらえられた神―井上章子
ハイポニカ農法を通じて生命の本質を見直す―野沢重雄
歳月は慈悲であるという思いを秘めて―倉富孝子
石の中の生命と、その神秘―崎咲範行
夜中に一人、釜メシたく男の「私だって人生カンファタブルになりたい」―金田浩一呂

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ワッツ

5
キリスト教に限らず各方面の第一人者との対談なので、深い所を突いている。井上洋治との対談では、盟友だけあって随分反論などやりあっている。当時、遠藤は「罪」ではなく「悪」について執筆中で(醜聞)、ユングの話なども沢山出てきており、対談の中でもその苦闘を垣間見ることが出来る。他にも、ジャン・ミニーとのアル中についての対談や、加賀乙彦との精神病についてなどは、現在、より深刻な社会問題となっており見逃せない。カネヤンとの対談は大いに笑った。対談の名手としての遠藤の力が多いに発揮されている名著である。2011/08/13

Haruka Fukuhara

1
遠藤周作の信仰面での問題意識に迫る良書。キリスト教系の人たちを相手に14人との対談を纏めたもの。遠藤周作自身、困難なものだったと書いている通り、信仰についてかなり踏み込んで疑問をぶつけており、必ずしも見解の一致を見たものではない。むしろ個々の信仰との向き合い方の相違が際立つ内容と言える。しかし、一人一人の真摯さ、愚直で無様なまでの真剣さが感じ取られ、背筋が伸びるような思いになった。この本を読んでも宗教へのある種の違和感が拭えなかった一方で、その真摯さに打たれ、共感する部分が確かにあった。沈黙や深い河の供に2017/01/23

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