出版社内容情報
「回復」とは、薬やお酒への依存が止まることではなく、地域の中で、孤立せずに安心して暮らしていけること。哲学、障害学、社会学ほか各方面に大きな影響を与え続ける彼女たちの実践。長く入手困難だった1冊に貴重で最新の増補を付す。
目次
1 あたしたちのこと(ある日のミーティング;仲間たちの話)
2 あたしたちに必要なこと(“人権(仮)”は、ついたり消えたりする
もしも、お母さんが「死にたい」と言ったら)
増補 その後のあたしたち
続・ある日のミーティング―お金について考えてみた
続・仲間たちの話―うたちゃん:あの子どうしたのかな、って気づいてほしいな。
著者等紹介
上岡陽江[カミオカハルエ]
1957年生まれ。ダルク女性ハウス代表。精神保健福祉士。子どもの頃から重度のぜんそくがあり、小学校6年から中学3年まで入院生活を送る中で処方薬依存と摂食障害に。19歳以降、アルコール依存症を併発。その後、26歳のとき、回復プログラムをもつ施設「マック」につながる。1991年、友人とともに、薬物・アルコール依存をもつ女性をサポートする「ダルク女性ハウス」を設立、いまに至る。また、当事者への支援に加え、援助職への研修やスーパーバイジングなども務める。2016年4月、国際麻薬特別総会(UNGASS)に政府代表団顧問として参加。2018年より東京大学・熊谷晋一郎研究室における当事者研究事業に協力研究員として参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
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あたしたちのこと: 薬物を使っているとき思っていたこと 捕まってよかったこと、悪かったこと 薬物依存症の女性のイメージって 学校や勉強とかについて思うこと こんな人がいたら、よかった ひとりじゃなかったんだね ずっとシラフで、生きていけるかな。 地獄の底は豊かだった あたしたちに必要なこと: 人権 (仮) は、ついたり消えたりする ポン・デ・リングの法則 日常という崖 こころが抜ける もしも、お母さんが死にたいと言ったら 死にたいというグチ 誰かに話す SOSを出してほしい 保障されているはずの権利2024/02/19