究極!クラシックのツボ

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究極!クラシックのツボ

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  • サイズ B6判/ページ数 235p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787271488
  • NDC分類 760.4
  • Cコード C0073

出版社内容情報

バロックって何? クラシックってヨーロッパのものなの? バッハは何を聴けばいいの? オペラってどこがおもしろいの?──作曲家や演奏家、指揮者に歌手、コンサート作法からCDメッタ斬りの、ほかでは書けないホンネを書いた大事典!

まえがき

1 クラシックってなに?
(1)クラシックってなに?――官能と邪悪の賛歌がクラシックだ!
(2)バロック音楽ってなに?――人工的なおもしろさを楽しむ
(3)古典派ってなに?――成熟したアダルト音楽か?
(4)ロマン主義ってなに?――万年青年の大暴れ?
(5)印象主義ってなに?――繊細で曖昧な美しさ
(6)民族楽派ってなに?――国民国家は国民芸術を求める
(7)題名があったりなかったりするのはなぜ?――なくてもいいことはいいのだが……。
(8)交響曲ってなに?――クラシックの代名詞
(9)管弦楽曲のおもしろさとは?――オーケストラ音楽のキモ
(10)協奏曲ってなに?――クラシックで最も生ぐさいジャンル
(11)ソナタってなに?――ソナタの起源は「楽器による歌曲」
(12)弦楽四重奏の魅力――構造や緻密さを楽しむ
(13)ソナタ形式ってなに?――弁証法的物語を音楽で表現
(14)クラシックはヨーロッパのもの?――国際化は商業化
(15)クラシックとキリスト教――やはり無視できない精神構造
(16)クラシックより古い音楽ってあるの?――クラシックの歴史はたかだか二百五十年
(17)9)――革命の時代が生んだ自家中毒性反逆児
(7)フェリックス・メンデルスゾーン=バルトロディ(1809―1847)――ゼクシィも唖然の名作ぞろい
(8)フレデリック・ショパン(1810―1849)――ゲイバーのマダムが語るピアノ詩人
(9)ローベルト・シューマン(1810―1856)――市民社会の規範のなかで屈折するロマン主義
(10)フランツ・リスト(1811―1886)――インチキ聖職者の神秘の世界
(11)アントン・ブルックナー(1824―1896)――きわめつけの変人による傑作交響曲
(12)ヨハネス・ブラームス(1833―1897)――高音・多湿・暗所はお好き?
(13)ピヨートル・イリッチ・チャイコフスキー(1840―1893)――生涯で最もたくさん泣いた作家
(14)アントニン・ドヴォルザーク(1841―1904)――ボヘミアの鉄道マニアは、発想豊かなメロディ・メーカー
(15)クロード・ドビュッシー(1862―1918)――20世紀音楽はワーグナーの呪縛から解放されたか?
(16)グスタフ・マーラー(1860―1911)――虫けらに全宇宙を見たマージナル・マン
(17)リヒャルト・シュトラウス(1864―1949)――テクニックのお化け
(18)新ウィーン楽派――おしゃべり3)オーボエの秘密――なぜ音合わせを仕切るのか
(4)管楽器の雑学――知って得する? ミニ情報
(5)フルートは金属なのに木管楽器?――木管楽器と金管楽器の正しい区別の仕方
(6)打楽器は騒音?――騒音と楽音の違いは規則性にあり
(7)名器ってエッチな意味?――音楽家の物欲はここへ向かう
(8)天才少年・少女は学校を怠けているの?――失敗すればこの世の地獄
(9)楽器は進化したのか?――大昔の楽器を復元する理由とは
(10)絶対音感の価値――あれば便利だが、そんなこと教育してるのは日本だけ!
(11)ヴィルトゥオーソは名人――この人たち、やっぱりフツーじゃない!
(12)巨匠ってなに?――長生きすることのトク
(13)「円熟の名演」ってテンポが遅いこと?――「打撃の神様」になったつもりで考えてみよう
(14)朝比奈隆(1908―)はどこが偉いの?――日本一のカリスマ指揮者
(15)誰が信用できる評論家?――評価は料理と同じかな
(16)音楽雑誌はなにを読む?――情報をうまくつかむには
(17)ウィーン・フィルはどこがすごいの?――たしかにきれいな響きではある
(18)ベルリン・フィルはそんなにうまいのン(1908―1989)――エロティックな具象彫刻のような……
(7)セルジュ・チェリビダッケ(1912―1996)――「美は観念である」を実践した斬新な方法論
(8)ギュンター・ヴァント(1912―)――「当たり前」を極限まできわめた、偉大なる普通人
(9)スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(1923―)――職人技がさえる遅咲きのモダニスト
(10)ピエール・ブーレーズ(1925―)――あの気合はどこにいった
(11)ニコラウス・アーノンクール(1929―)――クラシックの源流を示す音楽家
(12)ロリン・マゼール(1930―)――果てしなく続く演奏スタイルの変遷に未来はあるか?
(13)クラウディオ・アバド(1933―)――指揮界初のメンタル系労災?
(14)ズービン・メータ(1936―)――インドの山奥で修行が必要
(15)エリアフ・インバル(1936―)――超一流を拒んだ指揮者の行く末は?
(16)小林研一郎(1940―)――スポ根アニメ系のノリが生み出す感動
(17)クリストフ・エッシェンバッハ(1940―)――戦争孤児のトラウマ
(18)ケント・ナガノ(1951―)――マニア系若手指揮者
(19)チョン・ミュンフン(1953―)――人気ありすぎが新たな心)マルタ・アルゲリッチ(1941―)――ピアノ界の「女・長嶋茂雄」
(32)マウリツィオ・ポリーニ(1942―)――ピアノ技術の「未来」を強制的に始めた男
(33)内田光子(1948―)――鍵盤上の名マッサージ師のキーワードは「ビミョー」
(34)ヴァレリー・アファナシェフ(1947―)――異形の「文学・演劇系」ピアニスト
(35)イーヴォ・ポゴレリチ(1958―)――ピアノを悪魔の楽器にする男
(36)スタニスラフ・ブーニン(1966―)――試験に出る(かもしれない)ブーニン総まとめ
(37)エフゲニー・キーシン(1971―)――リサイタルは三部構成です
(38)ヤッシャ・ハイフェッツ(1901―1987)――ヴァイオリンの王様
(39)ギドン・クレーメル(1947―)――ヴァイオリンを抱いた陶酔家
(40)ギドン・クレーメル(1947―)――ステージ姿は爬虫類のようだが演奏はすごい
(41)チョン・キョンファ(1948―)――異常なエネルギーは大食から?
(42)ピンカス・ズーカーマン(1948―)――美音の王様 
(43)アンネ=ゾフィー・ムター(1963―)――クネクネの女王
(44)マキシム・ヴェンゲーロフ(1974―)――これからどうなる天才少年
(45)員にならない哀しさ(カッコ内は最寄駅・定員を示す)
(6)首都圏の室内楽ホール洗いざらい――小さくてもいいホールが増加中(カッコ内は最寄駅・定員を示す)
(7)おもな主催者は?――大手二社+一財団法人+その他おおぜい
(8)海外でクラシックを聴きたい!――一度は本場で楽しもう
(9)コンサート、開演前にこれだけはご注意!――クラシックのファンって、怒ると怖い

6 オペラの本音情報
(1)ヴォルフガング=アマデウス・モーツァルト(1756―1791)――バカに終わらない喜劇が書けた人
(2)リヒャルト・ワーグナー(1813―1883)――集団催眠術のカルト教祖
(3)ジュゼッペ・ヴェルディ(1813―1901)――超マジメ人間の激情を聴け
(4)ジャーコモ・プッチーニ(1858―1919)――イタリア・オペラの軟派巨匠
(5)リヒャルト・シュトラウス(1864―1949)――ソツのない大職人
(6)アルバン・ベルク(1885―1935)――「犯行現場」のオペラ
(7)ロシア・オペラの名曲は?――寒さのなかで育った果実
(8)はじめて見るにはどれがいい?――オペラ初夜のハウツー
(9)オペラの切符はなぜバカ高いの?――高いにはそ4)リアル・ライヴってなに?――無味乾燥したライヴへの反動
(5)メーカーによって音に特徴がある?――作り手の個性が音を決める
(6)NAXOSはなぜ安い――いまや世界を制するマイナー・レーベル
(7)ラジカセでクラシックは聴ける?――問題は装置じゃなくて聴き手
(8)子どもに聴かせるクラシックCD――妊娠中、育児中のお母さま必読
(9)CDのじょうずな買い方ってあるの?――勝手なこと、言わせてもらいませう

アンケート
あとがき

目次

第1章 クラシックってなに?
第2章 こんな作曲家がいるのだ
第3章 演奏の謎に迫る
第4章 こんな演奏家を聴いてみよう
第5章 コンサートの本音情報
第6章 オペラの本音情報
第7章 CDの謎

著者等紹介

許光俊[キョミツトシ]
1965年、東京都生まれ。慶応義塾大学助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ニョンブーチョッパー

8
★★★★☆ 昔の作曲家への辛口コメントはなかなか痛快だけれど、演奏家に対しての辛辣コメントは、自分が演奏するわけでもないのに、よくそこまで言い切れるものだなと、逆の意味で感心する。でも、「辛口で」コメントすることが求められている「仕事」なのだろうと想像する。20年前の本なのでさもありなんと思うけれど、今の時代、もう少しマイルドな方が好まれるんじゃないかと思う。2023/09/11

ぴーっち

0
文章がユーモアたっぷりで分かりやすいので非常に読みやすいです。クラシックの種類(古典派、バロック音楽)、作曲家、指揮者、演奏家、おすすめコンサートやCDについて知りたい方にお勧め。2013/01/04

sakase

0
たのしく読みました。短く面白い文章の集まりでした。2010/05/25

hr

0
かなりの斜め読み流し読みで読了。2010/04/02

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