目次
第1部 経済理論(需要論の省察;資本回転論と利潤論―資本ストック規定を中心として;生産的労働と生産過程論の再構成;「厚生経済学」から「幸福の経済学」へ―回顧と展望;リベラルな社会とはどのような社会か―ロールズ正義論によせて)
第2部 経済学史(理念型の系譜―リカードウ、ミル、メンガー、ヴェーバー;古典派資本蓄積論における技術進歩と自然の制約;マルサスの功利主義;ハリエット・マーティノーの経済思想―『暴徒たち』(1827)と『工場論争』(1855)を中心に
ジェヴォンズによるミル論理学批判と経済学
若きビアトリス・ポッターの経済学の形成
シュンペーターの社会主義論における矛盾について―ヴィジョンとワルラス的方法との間で
カレツキの有効需要理論―マルクスとの関連で
構造学派とは何か―そのヴィジョンと方法について)
第3部 歴史・現状分析(アベノミクス再論―量的金融緩和政策を中心に;「量的・質的金融緩和」の本質と課題;現時日本の資本蓄積レジーム―実証と方法;リーマン・ショック以降のカナダ経済―2015年からの回顧)