内容説明
復帰運動の奔流に抗して「国家」への呪縛を断ち切る沖縄自立への思想的想像力。
目次
幻像としての「日本」
内なる「辺境」から―喜舎場永〓著『八重山古謡』にふれて
大江健三郎への手紙
情念の叛乱
一人の表現者
「非国民」の思想と論理―沖縄における思想の自立について
沖縄近代史研究の一視点―謝花昇・伊波普猷をめぐって
「復帰」思想の葬送―謝花昇論ノート
「狂気」もて撃たしめよ―謝花昇論ノート2
新たなる処分への文化的視座
“想像力”を問われる闘争
「憲法幻想」の破砕
「復帰」思想の虚妄
「差別告発」から「反逆」の持続へ
「反国家の兇区」としての沖縄