内容説明
自然を殺すテクノロジーでなく自然を生かすテクノロジー、これこそが21世紀に望まれるのです。後者のテクノロジーは、ハイテクのみならずローテクに依存しなければ自然を生かせません。『社会思想史の窓』第120号の特集テーマ「浮遊する農の思想」はまさに、そぅしたローテクとしての農業技術に注目して、人の見えない物づくりでなく人と人の関係づくりとしての農業に21世紀を展望する人たちに原稿を寄せていただきました。
目次
座談会「浮遊する農」に向きあう宮城の農民たち(伊藤勝夫;渋谷文枝;伊藤拓郎;早坂えみ子;大内直子;星野行雄;石塚正英)
あるものを生かす―ブナの森宅配便のめざすもの
元気印の勇気百姓群像
農民精神の私的探求
農林業に関する近年の新聞報道
Cultus―儀礼と農耕の社会思想史
大地を守り、人間を守る―農業経済学者としてのアミルカル・カブラル
従軍慰安婦と教科書―藤岡信勝批判
バイブルの精神分析(その二)
東ティモール共通語・テトゥン語学校建設支援運動報告
自分のパンツを誰が洗うか