出版社内容情報
日本の帯は、きものを結わう紐という用途を超えて、それ自体が美術品の域にまで
高められた服飾品であり、細部まで日本人古来の細やかな美意識が息づく、生きた
文化財である。縄文~昭和まで時代を追いながら、博多織、友禅染、刺繍などで装飾
された華やかな帯の数々を掲載。多彩な結び方の歴史を記述し、伝存する希少な帯
や浮世絵に描かれた姿をもとに、往時の世相や流行を明らかにする。きものと調和
しながら、我が国独自の服飾美を担ってきた多彩な「帯」の美を、洋装化が進んだ
現代で改めて見つめ直したい。
【主要目次】
■はじめに
■帯の発生
■縄文時代から桃山時代の帯
■江戸時代から明治時代の帯
■帯の結び方
■男性の帯の変遷
■結び
・図版目録
・附論
・浮世絵に見られる帯
・帯の付属品(帯〆・帯留・帯揚)
・西陣と帯
・縞・格子模様