思文閣史学叢書<br> 中世京都の民衆と社会

思文閣史学叢書
中世京都の民衆と社会

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  • サイズ A5判/ページ数 388,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784784210572
  • NDC分類 216.2
  • Cコード C3021

出版社内容情報

中・近世移行期京都において公文書の宛所となった自律的な社会集団の三類型、すなわち地縁結合としての町、職縁結合としての酒屋・土倉、信仰結合である法華一揆については、それぞれ個別に研究が蓄積されているものの、これらがバランスよく関連付けられて検討されたことはなかった。本書では、従来の共同体論・社会集団論の視角を受けつつも、各社会集団の人的結合の側面を重視し、それらが実際にいかに都市民衆の上に表出し交差したのか、その歴史的展開を具体的に検討していく。

目次

第1部 職縁と流通(酒屋・土倉の存在形態―角倉吉田を中心に;酒屋・土倉と商工業座の関係―角倉吉田と洛中帯座を中心に;長坂口紺灰問屋佐野について―問屋の存在形態;商工業座の座法について ほか)
第2部 信仰と宗教(柳酒屋について、法華教団の政治的位置―室町・戦国期における;法華宗檀徒の存在形態―天正四年付「諸寺勧進帳」の分析を中心に;法華教団の変容―『京都十六本山会合用書類』の成立をめぐって ほか)
第3部 地縁と町(「上京地下人」と「下京地下人」―室町幕府関係史料を中心に;「町衆」の風流踊―都市における権力と民衆の交流をめぐって;町共有文書の保存と伝来について―「御朱印」を中心に;都市史料の管理をめぐって―「上京文書」を中心に)
付論 豊臣政権下の奈良に起こった一事件―「ならかし」「金商人事件」「奈良借」

著者等紹介

河内将芳[カワウチマサヨシ]
1963年大阪府生。1987年京都府立大学文学部卒業。1999年京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了、京都大学博士(人間・環境学)。甲南中・高校教諭
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