出版社内容情報
化石の明かさぬ永遠に
「何時でも最初で一度きり/一億年もがれきの中で」/生き残った記憶」
(花の化石―空へ)。
満開の花に終わりゆく命の激しい光耀を見る詩人は、影のように密やかでありながら、確かに残る化石のように続くその遥かな時間の循環に身をゆだね、それらをまるごと抱きとめる。
『青い藻の海』に続く、新詩集。
水田宗子[ミズタノリコ]
著・文・その他
目次
(繁み―プロローグ1;この庭にとどまるのは―プロローグ2;僧侶のいない―プロローグ3;影の気配―影1;庭に影が立つ―影2 ほか)
花々の解(山法師;紫陽花―この日を掴め;その薔薇に;すいかずら;凌霄花 ほか)