- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・少女
- > ティーンズ・少女その他
出版社内容情報
春日部こみと[カスカベコミト]
著・文・その他
芦原モカ[アシハラモカ]
イラスト
内容説明
辺境伯に任ぜられた王女ミルドレッドは、王都を離れる前夜、自身の護衛騎士で騎士団長でもあるライアンの部屋へ向かう。王都に残る彼と会える最後のこの夜、酔いに任せて初恋の彼に抱いてもらうためだった。自分を抱けと命じるミルドレッドに固まるライアン。しかしすぐに、「…いいのですか」と恍惚とした表情で抱きしめてきて…。情熱的に抱かれ、切なくも幸せな一夜を過ごすミルドレッド。けれど1年後、ライアンが辺境伯領に押しかけてきて―!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しまふくろう
27
絵が可愛くて購入。挿絵も宜しかった。 物語は両親から疎まれた主人公が結婚を許されない辺境の女領主になった話。幼馴染の従者が仕組んだ作り話もえぐいが、真実はもっとアレだった、という二段落ちが面白かった。作者はヒーローを事故物件と称していたが、作中一番アレなのは国王じゃねーか感が凄かった。2018/11/07
すがはら
23
「腹黒従者」の4文字に吸い寄せられて買ってしまいました!でも、そんなに黒くないかな。ヒロイン大好きで、自分の手のなかで幸せに過ごさせるって決意で動いてるけど、別にヒロインを外の世界から隔離しようとかしないし。自分に依存させようとかもしてないし。ソーニャっぽさはヒロインの実の両親の方にありましたが、さらっと流されちゃって、すっかり献身的バカップル話になってました。2018/10/06
kapibara
21
ちょっと病んでるぐらいの溺愛がいいよね!という、比較的爽やかな最初の印象から、読み進めるうちに、囲んで周りを見えなくする執着を見せられて、「あー…歪んでんなー…」と息をつきたくなる印象に変化。 ヒロイン以外のキャラが大なり小なり歪んでいる。ヒーローは腹黒というより、ただ正しく歪んでいる笑。 ヒロインがヒーローに想いを告げる辺りから物語が始まってしまうので、その前と後のヒーローの落差が描かれないのが残念。さぞや乖離があって、読んで楽しいだろうに。 王と王妃には、スカッとするような歪んだ罰が欲しかったかも。2018/11/09
オレンジ
19
気になっていた、ソーニャ文庫の春日部こみと先生の本。前読んだ春日部先生の本がドストライク過ぎたため期待値が高過ぎたのか、今回の本はあっさり読了。主人公の生い立ちのせいか、主人公がずっとヒーローの想いを受け止めず悶々としているのがじれったく。ですが、その割にはあまりヒーローの暗さも際立つことなく終わったので、割とあっさりめに感じました。とはいえ、作者の方も書かれていますが、一歩間違えば事故物件なヒーローだったなと思います(苦笑)。2021/12/22
アキナ
15
大変面白かったです。他にも兄弟はいるのに自分だけ両親から冷遇を通り越して虐待紛いの扱いを受けていたヒロインと、ヒロインのために全てを捨てる勢いで行動するヒーロー。ヒロインの前では大型犬で可愛い部分もあるのに、陰では想像以上に策士であるところなんか堪らなく良いです。エロなシーンも回数が抑えられてあり、その分ストーリーに頁が取られていると感じられました。ヒロインが知った真実で幸せになれるのなら、それが事実でいい。2018/10/06