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出版社内容情報
山野辺りり[ヤマノベリリ]
著・文・その他
Ciel[シエル]
イラスト
内容説明
ある日を境に人が異形に見えるようになったブランシュ。誰にも言えず、ずっと屋敷にこもっていたが、突然、結婚することに。相手は冷酷非道と噂の次期辺境伯シルヴァン。彼のことも化け物にしか見えないブランシュは、目を合わすこともできず怯えるばかり。そして迎えた初夜。苛立つシルヴァンに強引に抱かれるが、その手つきはどこか優しく情熱的で…。何度も身体を重ね、同じ時を過ごすうち、ブランシュは姿形よりも大切なものに気がついて―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アカツキ
10
ヒロインは少女時代の事故によって人が異形の者に見えるようになってしまう。親の命令で辺境伯ヒーローと結婚することになるが、誰もが見惚れる容姿端麗なヒーローもヒロインには異形でしかなかった。しかし、共に過ごすうちにヒロインは目に見えないものの大切さに気付いて…。ヒロインの性格が好きになれなくて、あまり楽しめず。一番残念だったのは綺麗なH/Hの絵ばかりだったこと。本文では人がどう見えているかしっかり描写もされているだけに一枚くらいはヒロイン視点の挿絵が欲しかったなと(あのぽわんとしたやつではなく)。2022/08/15
さかな
4
人間の姿が異形に見えてしまうという非常に特異な設定。が、レーベルの枠組みから逸脱することのない、仄暗くも耽美でうっとりするような物語。秀逸な文章に舌を巻きつつも、”異形”を期待しすぎた私としては、良くも悪くも綺麗な印象。叶うことなら、りり先生の巧みな表現で、ヒロイン視点の”異形”との性交描写をもっと味わいたかった。禍々しい異形に抱かれて吐き気に耐え、許しを乞いながらも快楽を求めて…自分の方が化け物ようだ、と自嘲する、倒錯の極みのような心理描写が見たかった(需要無い)などと、のた打ち回りながらも楽しく読了。2023/01/22
asaki
3
★★★★2019/09/16
れーち
3
★★★★☆2018/05/12
真尋
1
幼い頃の事故のせいで人間の顔が異形に見えるヒロインと冷酷と噂される旦那様の話。同作者の「暗闇に秘めた恋」が好きで、幼少期の思い出、視力の設定、溺愛と似た個所はあったものの個人的には好みで楽しめました。ヒロインが見た目ではなく中身で判断して心を許していく過程が良かった。残念ポイントは挿絵。『実物は美丈夫なのに主人公には異形に見える』というせっかくの作品個性なのに、旦那様が異形の姿はスタント位置でぼんやりと描かれる程度で人間の絵で描かれているところ。編集の支持なのかな。2019/05/30