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よりみちパン!セ
だれか、ふつうを教えてくれ!

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  • サイズ B6判/ページ数 161p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784781690476
  • NDC分類 K369
  • Cコード C0095

出版社内容情報



倉本智明[クラモトトモアキ]
著・文・その他

内容説明

目で見る。自分の足で歩く。それってあたりまえ、と言われるこの社会で、ぼくたちが気づかないでいることはなんだろう。いつか出会う誰かを思い浮かべながら、「障害」をとおして、世の中の常識やルールのなりたちを、ゆっくり、とことん考えるためのスリリングな手引き。学校でも家でも教えてもらえなかったリアルな知恵満載。

目次

第1章 ふわふわとしたことばが隠してしまうもの
第2章 誰にとっての「ふつう」なの?
第3章 どっちつかずである生きにくさ
第4章 「わからない」からはじめる
第5章 簡単であり、難しくもあること

著者等紹介

倉本智明[クラモトトモアキ]
1963年、大阪府生まれ。20代前半までを弱視者としてすごし、現在はほぼ全盲に近い視力だが、主夫の経験を生かして家事全般をこなす。関西大学、関西学院大学非常勤講師を経て、2012年3月まで、東京大学大学院経済学研究科特任講師を務める。障害という側面から社会を分析し、そのしくみを問うていく「障害学」をフィールドとして、考え、執筆をつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅんぺい(笑)

4
これは名著。内容として中学生向けですぐに読めて、個人的にめちゃくちゃ好きな本。 「世の中にはいろんなひとがいる。だからこそ、目の前の相手ひとりひとりと丁寧にかかわる」ということを、ここまで痛切に考えさせてくれる本はほかにはあまりないと思う。 重度と軽度の障害、どっちつかずであることの困難、「わからない」からはじめようなど、本当に大事やけども、それでいて意識するのがむずかしいことが書いてある。 平易な言葉でこんなにも大切なことを語ってくれる「よりみちパン!セ」シリーズはめっちゃいいと改めて思いました。2012/12/28

kyoko

4
視覚障害者の著者からいろいろなことを学ばせてもらいました。沢山の方が読まれるといいのになぁ~と思う本です。2012/09/17

RED

2
スラスラと読めた。軽度でも障害は障害であり、重い方が辛いなんて事はない。軽度だからこその辛さもある。そうは言っても、障害を意識した関係でなく、一人の人間として接してくれる事が一番嬉しいそう。確かに、健常者だってそうだ。一人一人違うのに、ひとくくりに決めつけるのは良くないと思う。最後の方の、「大切なのは、分からないということを分かること」という言葉が心に残った。2017/10/26

らいしょらいしょ

2
子供が読めるように、ルビもたくさんふってある。著者は視覚障害者だが、軽度であった時、そして全盲で白杖を突いている”重度”と、両方体験されている。程度の差が生む扱われ方の違いなど、我々が見過ごしがち、また誤解している点を、分かりやすい実例と言葉で記されている。子供だけでなく、大人も知ってほしい現状。みんな、「ふつう」という考えを個々のものさしで測っているので、「ふつう」に絶対値は無いのだろう。けれど、知ろうとし、もう一度よく考えてみることで、少しずつ違和感やすれ違い感を減らしていくことができるかもしれない。2016/09/18

航輝

2
図書館より借り本。 視覚障害者の著者によって書かれた作品。作中で紹介されている著者の体験を読んで、バリアフリー等の対策をされているけれど、まだまだ足りないものや、利用する人によってはまだ不便な設備もあること、設備の設置等の不足で起こる障害者の方の事故の多さに驚かされた。自分が感じてる「ふつう」は人によって感じ方が変わってくる。自分は善意でしたことでも相手にしてみるとおせっかいになることもある。障害のあるなしに関わらず、相手をよく見ること、相手の目線で物事を考えることが大事。2015/04/29

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