Ｓｐｌｕｓｈ文庫 月を食べて恋をする

沙野 風結子【著】

イースト・プレス（2018/11発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 233p／高さ 15cm
• 商品コード 9784781686172
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

沙野風結子［サノフユコ］
著・文・その他

小山田あみ［オヤマダアミ］
イラスト

内容説明

夢に見る過去の恋人。それが誰なのか思い出せない―。大学生の恵多には十代の頃の記憶が一部欠落している。だが、現在恵多が恋をしているのは、一緒に暮らす叔父の章介だ。章介の過保護さに辟易しながらも、気にしてくれることが嬉しくてたまらない。実らない想いでも、この幸せが続くならそれでいい。ところが、二人の間に性的な雰囲気が漂い始め、危ういバランスを保っていた関係が崩れていく。思い悩んだ恵多は、再会した過去の恋人と付き合うが！？『君といたい明日もいたい』が改題・大改稿のうえ新装版で登場！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[そらねこ]

沙野風結子さん大好きなので新装版で電子読めて嬉しい♡なんとなくこうなのかなぁ～…って推理が楽しめてサラッと読了。しかし小山田あみさんのイラストの美しい事！ピンクの月と水色が凄くマッチしてて眼福です♡しかし、攻めのオジサマにはもう少し活躍して欲しかったかなぁ～…。あと苦しんでる割には背徳感がイマイチだった。

2018/11/24

[辺辺]

積本崩し。既刊「君といたい明日もいたい」の新装版。近親、記憶喪失ネタ。常に進化系でいる沙野さん、悪趣味な所も含めて大好き♡ずっとついていきます！旧版のタイトルを「君と居たい明日も痛い」に脳内変換されていたのですが、ほら、父親が二人の関係のせいで死んだのはやっぱり罪悪感がずっとこの先も付きまとうわけで、新装版のタイトルに因んでの「月」にまつわるエピが追加され、恋愛ものとしては更に文章力に磨きがかかった。旧版のイラストもいいですけど、マイ・贔屓の絵師・小山田あみさんのイラストはもっと素敵。もう、うっとりだよ♡

2018/12/21

[のこ]

幻想的な表紙絵に惹かれて。読み始めてあれれ、この話知ってるゾと既視感が…旧版「君といたい明日もいたい」の改稿作だったとは。ちゃんとチェックして買えば良かった。旧版既読蔵書。こういう真相についてあらかた予想のつきやすい推理モノで、読者を最後まで引き込むのは中々難しいと思う。旧版の時でさえ、読んでて、章介を信じきれない恵多の不安に寄り添うより、すれ違いへの苛立ちの方を覚えたけれど、いわんや真相を知ってる今回はもはや斜め読みに…。ちなみに表紙絵は断然こちらが素敵ですが、本文中のイラストは前作の方が私は好き。

2018/12/03

[なみ]

旧版既読。旧版の方よりふたりの恋愛的な気持ちを前に出してきた感じ。あがいてる感じがどちらも読んでる者からすると新装版の方が好きかもしれない。 あとがきにある章介のヒミツには驚いたけど、こういう攻好きだわ。旧版では明かされてなかったそこのところ実は知りたかったから嬉しい。

2018/12/30

[さくらまる]

★3.5　つい先日旧版読了。新装版が出ると聞いて早速入手。大きな変更点は２点。恵多が大学生活で友人達とワイワイしてる場面の大幅カットと深層心理に潜む記憶の断片が夢に出てきて恵多に何かを警告するシーン（旧作では斜字）が全てカット。前者は話の雰囲気が壊れて邪魔だと思っていたので無くなってスッキリ。後者はカットすることにより話から推理的要素がぐっと減り恋愛要素がズームされる結果になったと感じました。話の筋は変わらずで良かった。章介の不憫さもそのままです;;　折角の新装版なので後日談の書下ろしが読みたかったなぁ。

2018/11/24