出版社内容情報
島田裕巳[シマダヒロミ]
著・文・その他
内容説明
ロックといえば、「反体制的で権力に反抗するもの」というイメージが強い。その権力のなかには西欧で力をふるってきたキリスト教も含まれる。しかし、多くのロックミュージシャンが、曲のなかで神を讃えたり、神に祈りを捧げたりしている。その背景には、西欧社会におけるキリスト教文化の影響があるが、信仰を持つことによって、あるいは信仰を否定することによって、彼らの音楽はどう変化し、それはロックというジャンル全体にどう影響していったのか。宗教学者がその関係をひもとく。
目次
第1章 エルヴィス・プレスリーは、なぜゴスペルを歌ったのか(ロックンロールという事件;突然牧師になったリトル・リチャード ほか)
第2章 ロックはゴスペルからはじまった(エルヴィスは、なぜゴスペルに傾倒したのか;エルヴィスの宗教的ルーツ ほか)
第3章 ボブ・ディランは、なぜキリスト教に改宗したのか(変化するディラン;プロテスト・シンガーとしてのディラン ほか)
第4章 ジョン・レノンは、なぜ神を信じなかったのか(信仰に関心を持たないビートルズ;エルヴィスとビートルズの出会い ほか)
第5章 ロックがキリスト教化する必然性(少年時代に植えつけられる宗教観;ディランに欠けていたキリスト教的音楽体験 ほか)
著者等紹介
島田裕巳[シマダヒロミ]
1953年、東京生まれ。宗教学者、文筆家。1976年、東京大学文学部宗教学科卒業。1984年、同大学大学院人文科学研究科博士課程修了。専攻は宗教学。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任。東京女子大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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