出版社内容情報
宮本武蔵［ミヤモトムサシ］
著・文・その他
内容説明
青年期に各地を巡り、６０数回に及ぶ真剣勝負に勝ち続けた剣豪・宮本武蔵が記した『五輪書』には武芸や剣術だけに限らず、己の道に果敢に生きる者へ成功と利益をもたらす知恵が詰まっている。これまでの兵法書とは一線を画し、現在もビジネス・スポーツなどあらゆる分野の指導書として活用され、海外にも翻訳された武道哲学書を漫画化。
目次
伝説のはじまり
地の巻
水の巻
火の巻
風の巻
空の巻
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
からかい上手の高木さんそっくりおじさん・寺
66
御存じ宮本武蔵の唯一の著書『五輪書』の漫画化。剣豪の極意の書を武士不在の現代に当て嵌め自己啓発本的読み方をしている。武蔵には経験談だが読む側にはあくまでもシュミレーションなので、教えがわかりやすい割に実行が難しいあたり仏教書に似ている。「勝てば良いというのは下郎の考え」という色川武大（阿佐田哲也）の意見からすると、武蔵のこれは間違いなく下郎の考えではある。今後反抗出来ぬ程、完膚なき勝ち方で常勝するのも武士として自分の為かつ主君の為というのは、余り出世しなかった武蔵が言うと説得力が乏しい。2015/02/23
まめ@暫くイン率落ちます
35
kindle版で格安だったので購入。まんがで読破シリーズ久々に読んだな。分かりやすいから好きで書店で買ったりもしてたけれどkindle版がこんなにも安いとは…。さて、本書の感想にうつろう。刀を通して今の世の中にも応用できる哲学書。菜根譚や孫氏の兵法と違わずかな。巌流島の戦いが五輪書に記されていなかったのは意外、宮本武蔵にとっては今有名なあの戦いも数ある中の一戦にしか過ぎなかったのね。2019/02/26
どぶねずみ
27
日々鍛練、千里の道も一歩から。環境に合わせて臨機応変に行動し、固定概念にとらわれない柔軟性を。形式や手段にとらわれて目的を失うようでは意味がない。敵の見せかけに翻弄されず、敵の本性を探る。何事にも流されない心。楽観を許さず先のリスクを厳格に予測し、危機を確実に乗り越えられるように自分に果たすべき戦術を課し、当たり前のごとく成功を得る。自分に起こりがちな欠点を取り除き、自然に正しいあり方を悟らせる。世界を広い視野でとらえ、人の道のまっすぐなところを基準として従い、正しく明快に世の情勢をつかんで朝鍛夕練する。2022/04/10
小木ハム
18
漫画で読破シリーズ10冊目。どうもこのシリーズは物語に沿って説明していくタイプと、絵をふんだんに使って説明するタイプがありますね。本作は後者です。武力一辺倒で身を起こしたイメージの宮本武蔵さんですが、実際には徹底的に勝ちにこだわる戦略家だったんですね。自分を有利な立場に置くこと、相手の心を乱すことにも重点を置いています。″型″にとらわれてはいけない″水の書″は学ぶところが多い。2018/12/02
はる坊
14
再読。ビジネスにも生かせそうな教訓が盛りだくさん。武蔵の言うことを実行するにはなかなかストイックで難しいけど、出来る限りやってみる。2015/07/31
