出版社内容情報
中野真典[ナカノマサノリ]
イラスト
内田麟太郎[ウチダリンタロウ]
著・文・その他
内容説明
バスにゆられ、たどりついた場所は…あなたの中にも大切な「おもいで」、眠っていませんか?内田麟太郎が綴る、心の解放の詩。
著者等紹介
内田麟太郎[ウチダリンタロウ]
1941年、福岡県大牟田市生まれ
中野真典[ナカノマサノリ]
1974年、兵庫県生まれ。大阪芸術大学卒業。在学中に大阪(現在は京都)のSELF‐SOアートギャラリーにて初個展。その後も毎年、京都、東京にて展覧会を開催し人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪うさぎ
50
今の気持ちが思い出に反映します。心の扉を閉じると光は遮られ楽しかった思い出も暗闇に覆われます。辛い生活の中、少年の心の居場所は亡くなったお母さんとの思い出の中にしかなかったのです。新しいお母さんも又、少年の心の中に自分の居場所を見出せなかったのかもしれません。「いじめて ごめんね」と言われたとき、少年はそのことに気付き、許す気持が芽生えたのではないでしょうか。だからこそ心の扉が開かれ思い出に色がついたのだと思います。しかしその色合いは少し寂しげに感じます。 2016/09/14
おはなし会 芽ぶっく
15
バスに乗って必ず同じところにたどり着く夢をいつも見る。モノクロの場面が続き、暖かい色になった時に、あぁ、こんな思い出もあったなぁ、と感じます。 『大人が読みたい絵本500』 https://bookmeter.com/books/10792865 で紹介されていた。【泣きたいとき】2021/02/04
mari
14
これが内田麟太郎さんの人間としての幸せへの再生の一冊なのかな?エッセイを読んだので、この本がかけて良かったな、と思いました。絵本の力と内田さんの気合いというか、人間力というか、すごいな。と思います。2015/02/03
パフちゃん@かのん変更
13
大人向けの絵本ですね。主人公も今は大人。思い出そうとしても思い出せなかった自分を生んだお母さんとの思いでを思い出すことができてよかった。2012/07/18
あおい
11
何度も見る同じ夢。暗くて不安だけど何か大切な事のような…2番目のお母さんの謝罪と別れを経て本当のお母さんとのたった一つの大事な思い出を思い出す。最初はモノクロだったのが最後はふっきれたような鮮やかな色彩に。2021/03/30