出版社内容情報
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
著・文・その他
内容説明
詩人が贈る、言葉。谷川俊太郎本人の想い出の写真も収録。装丁中島英樹。生きる、愛する、死ぬ、暮らす、自分自身に出会う一詩人の問う言葉から、世界は始まります。
目次
自分
生きる
こころとからだ
青春
暮らし
年をとる
死
子ども
詩と言葉
著者等紹介
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年東京都生まれ。詩人。1952年、詩集『二十億光年の孤独』刊行以来、多くの作品を発表している。また童話・絵本・翻訳などの分野でも、幅広く活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アクビちゃん
46
【図書館】~生きることの無意味を受け入れること、その無意味を楽しみ味わうこと、苦しみ耐えること、苦しみ耐えることをも楽しみ味わうこと、そう思えたら、そこに思いがけぬやさしさや愛が生まれるんじゃないか~ 自分のこころだかは分からないはずはないと思うのは誤りだ ~2018/06/29
ozoz
13
時々ひたりたくなる谷川さんの言葉たち。映像でもなく、音楽でもなく、沈黙でもなく、詩。深くて、単純で、心地よい。「初めに沈黙があった。言葉はその後で来た」「詩人にとって、沈黙を語ることはひとつの戦い」「万有引力とは、引き合う孤独の力である」自分の中の何かが共鳴する感覚は久しぶり。2015/04/22
aloha0307
13
胸にジーン...下腹にドスッ...谷川先生の言葉がストレートに響いてくる。 やはり、私が彼岸が見えるようになった年齢に達したということだろう。 何度でも読み返したい...いや、もう明朝通勤鞄に入れた。こんなことは珍しい。 その後、図書館に返却する際名残惜しくてまた再読...こんなことは初めてだった。2013/04/06
Maiラピ
13
『人間は自然を管理し、支配しようとすることで人間になってきたのだが、死は性とならんで、おそらく最後までわれわれを脅かす内なる自然であろう。』 死と性は最後までわれわれを脅かす“内なる自然”・・・フィロソフィカルな言葉ですが、“性”さが、の意味がよくわからない。具体的にどういうことなのかなって無粋なことを考えてしまいました。2011/08/11
あなた
11
谷川俊太郎は、ことばも詩もいっさい信じることをしないという態度によって徹底的にことばと詩を信じていこうとするひとである。彼は信じていないということを信じることによって詩人である自分自身をかろうじて信じている2010/04/07