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加藤周一最終講義―佛教大学 白沙会 清華大学 立命館大学

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  • サイズ B6判/ページ数 173p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784780306743
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

初の本格的マルクス主義論をはじめ、埋もれていた「知の巨人」の凝縮された思想が、いま蘇る!

目次

1 マルキシズム、仏教、朱子学とその日本化(マルキシズム;仏教と朱子学)
2 何人かの歴史上の人物について(鉄斎とピカソ;漱石と科学;佐野碩とメキシコ;仏教とキリスト教)
3 私の人生、文学の歩み(観察者;第一の時期―一五年戦争の時代;第二の時期―敗戦直後、欧州で;第三の時期―北アメリカにいた時代;第四の時期―その後;「九条の会」)
4 京都千年、または二分法の体系について(周辺部の京都でおこった変化;ダイコトミーをめぐって;持続と変化、中心部と周辺部の関係;その中心部としての京都)

著者等紹介

加藤周一[カトウシュウイチ]
1919年9月19日、東京に生まれる。東京大学医学部で血液学を専攻。医学博士。和洋漢の幅広い教養と繊細な感性をもって評論・創作活動に従事。日本の文学・思想・美術の歴史を世界的視野から見つめる態度は、労作『日本文学史序説』を生んだ。日本をはじめ、カナダ、ドイツ、スイス、アメリカ、イギリス、中国の大学でも教鞭を執る。2008年12月5日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gtn

24
一神教は攻撃的で多神教は平和的という議論は、歴史的事実と異なるとし、反証する著者。しかし、先の大戦で日本を滅亡に追い込んだ国家神道を多神教の一例に挙げていないことに違和感がある。それとも神道はアニミズムであって、宗教ではないという認識か。2020/12/06

壱萬弐仟縁

22
貧富の差が拡大した結果、 社会生活の在りようや福祉に 直接に影響が出てくるのは時間の問題で、 社会問題になる(21頁)。 ばかげた戦争をしたのか。 15年戦争をはじめてから無条件降伏 まで続けるということは、いったいどういう 文化がそれを可能にするのか。 根本的な問題(114頁)。 戦争責任、そして、戦後責任。 責任先送り、この体質は次世代への 維持可能な社会を保障しない。 2014/05/06

とんこつ

3
佛教大、白沙会、清華大、立命館での4つの講義がおさめられている。内容は多岐に渡るが、全体を通して日本文化の本質とは何かをさぐるという知の格闘を感じた。僕にとって加藤周一の第一作(第一作に最終講義とタイトルにある本書を選んだことが正しいかどうかは分からないけど)だったけど、巨大な知の壁にぶつかったという感じがした。その高くて大きな壁のなかから、まずは自分にとって手をかけやすそうな箇所を見つけて、少しずつでも加藤周一全体を捉えていければと思う。2014/07/30

そーすけ

2
57*本書で語られている事柄について、ほとんど知識が無いが、それでも興味深く読めた。第3章はご自身の生涯を振り返っての講演。読みやすく、著者の経歴をざっと把握できたのでありがたい。日本人の傾向性は、現世、特殊性、個別性(P.71)。カフェでピカソの隣に座ったことがあるとのこと(P.86)。日本の文化について学びたいので、これからも加藤周一さんの著作を紐解きたい。そして、この本のおかげでマルクスも読みたくなってきた(笑)。2014/02/27

Nobuhiko Obara

0
ジブリ経由にて。 口語を文字に落としてるのでかなりわかりやすいものの、流し読みしひっかかることはあまりなかった。いまここという仏教的ワードが加藤周一→ジブリ→お坊さん という流れならば面白いなと(時代ごとにそれを発して影響のある主体の変遷)2023/09/18

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