出版社内容情報
『レーサーズvol.67』は「2007-2011 RC212V」という車名タイトルを掲げ、ホンダが’07-‘11年の5シーズンに渡ってMotoGPに投入したRC212Vを特集します。この’07-‘11年というシーズンは、MotoGPのエンジン排気量の上限がそれまでの990ccから800ccに変更された期間。さらにホンダにとっては排気量変更だけでなく、それまでV型5気筒だったエンジン形式もレギュレーション変更にともない4気筒化せざるを得ない状況に追い込まれました。このエンジン気筒数を減らさなければならなくなった理由は、ホンダの5気筒マシンがあまりにも強力だったため、ほかの他メーカーの総意として要望されたからです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoei H
4
▼勉強になったこと: PVRS(Pneumatic Valve Return System) ニューマチックバルブシステム …超高回転域のエンジンバルブは金属ばねでは対応できない。〔バルブサージング(高回転域における共振)が起きる〕 そこで使われるのが”圧縮空気”の力を利用し、バルブの共振を防ぐ機構。〔バルブスプリングの代わりに“圧縮空気”を用いている〕 ▼背景: ドカティ勢に対抗するため、ホンダ勢が高回転域のパワーを求め、採用。2008型rc212vでは2000rpm上限が上げられている。2023/07/02
7010R
0
今やこれがないとレースにならないと言っても過言ではないシームレストランスミッションの源流がマウンテンバイクだったとは……。この本を読んで改めて中本さんのようなリーダーが今のレプソル・ホンダには必要なんだなと思った。2023/11/17