フィギュール彩<br> ドラキュラの精神史

個数:
  • ポイントキャンペーン

フィギュール彩
ドラキュラの精神史

  • 小野 俊太郎【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 彩流社(2016/12発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 36pt
  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784779170829
  • NDC分類 933
  • Cコード C0398

出版社内容情報

境界を「超える(トランス)」ドラキュラ像!



「ドラキュラ」の名前ぐらいは誰しもが知っている。



それほど、私たちの日常にいつの間にか

入り込んでいるドラキュラの実像を、

原作小説を綿密にたどることによってあぶり出す。



◎単なる被害者にしか見えない

ジョナサンとミナのハーカー夫妻だが、

彼らはどのような役目をはたすのか?



◎オランダからやってきたヴァン・ヘルシング教授、

さらに精神病院を経営するシュワード博士とは

いったい何者で、ドラキュラ伯爵と

身体と精神のレヴェルでどんな戦いをしているのか? 



◎そもそもこの小説が

五月三日の日付で始まり十一月六日で終わったのは

なぜなのか?



◎タイプライターや写真といった

新しいメディアや流行を取り入れているのは、

社会風俗を描く「新機軸」(平井呈一)にすぎないのか?

はじめに ドラキュラは死なない



第1章 異邦のなかの異邦人



オリエントに迷い込んだ者

オリエントから迷い込んだ者

ドラキュラのオリエント化計画



第2章 戦争としての『ドラキュラ』



ドラキュラと聖戦の記憶

トランシルヴァニアとアメリカ

大英帝国を防衛する



第3章 身体という戦場



ヴァン・ヘルシングと身体の争奪戦

帝国よりも大きくゆるやかに

ルーシーとミナの結びつき



第4章 精神という戦場



ヒステリーと睡眠不足

見えない意識を探る=操る

欲望の封印と孤独の治療



第5章 ホラーとテラーの間で



外部をむさぼり食らうロンドン

アイルランドとドラキュラ

火薬とテロリズム



第6章 視覚的に増殖する



ドラキュラと暗い部屋

映画に変身するドラキュラ

孤高の伯爵から学校の友だちへ



第7章 ジャパネスク・ドラキュラ



小説の日本化の試み

横溝正史『髑髏検校』

半村良『石の血脈』

山田正紀『氷河民族/流氷民族』

小野不由美『屍鬼』

萩耿介『鹿鳴館のドラクラ』

ドラキュラの日本化



おわりに 複製されるドラキュラ

小野 俊太郎[オノ シュンタロウ]
おの・しゅんたろう
文芸評論家。
1959年、札幌生まれ。
文芸評論家、成蹊大学などでも教鞭を執る。
著書に
『ウルトラQの精神史』、『ゴジラの精神史』、
『フランケンシュタインの精神史』、
『スター・ウォーズの精神史』(彩流社)、
『モスラの精神史』(講談社現代新書)、
『大魔神の精神史』(角川oneテーマ21新書)
など多数。

内容説明

境界を「超越」するドラキュラ像。「ドラキュラ」の名前ぐらいは誰しもが知っている。それほど、私たちの日常にいつの間にか入り込んでいるドラキュラの実像を、「超越」を鍵語に原作小説を綿密にたどることによってあぶり出す!

目次

はじめに ドラキュラは死なない
第1章 異邦のなかの異邦人
第2章 戦争としての『ドラキュラ』
第3章 身体という戦場
第4章 精神という戦場
第5章 ホラーとテラーの間で
第6章 視覚的に増殖する
第7章 ジャパネスク・ドラキュラ
おわりに 複製されるドラキュラ

著者等紹介

小野俊太郎[オノシュンタロウ]
1959年、札幌生まれ。東京都立大学卒業後、成城大学大学院博士課程中途退学。文芸・文化評論家、成蹊大学、青山学院大学などで教鞭もとる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

in medio tutissimus ibis.

3
ブラム・ストーカーの小説『ドラキュラ』がどのように構成されているのかを西洋からの視線としてのオリエンタリズム、帝国主義の侵略と抵抗、吸血と輸血に纏わる身体論、眠りと勤勉主義という精神論、ホラーとテロリズムの視点から解明し、劇や映画を通じた受容と、日本における展開を論じる。諸々の土地、階級、死者(定命)と不死者の境、はてはメディアを横断する姿を活写することで著者はドラキュラを境界線の「超越によって拡散する」特徴を持つ事を明らかにする。原作はその分厚さと複数の視点のせいで読み辛くて積んでいたので丁度良かった。2018/07/02

へんかんへん

3
バーナムの城 ベラドンナ 美しい娘2017/04/02

うみ

1
「ドラキュラ」の解説書。吸血鬼読本ではなく、ドラキュラ伯爵の物語を読みといた本。細部も細部、本当にささやかな場所から、びっくりするような論理が展開していく。名前や地名や行動、果ては登場人物の職業にまで。硬めの文体ながら、読みにくさはなく、どんどん読み進んだ。古い映画の伯爵を、見たくなった。2017/09/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11220364
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。