内容説明
もしも、来週のうちに世界が滅びてしまうと知ったら、わたしはどうするだろう。その問いに、今日依然としてわたしは答えられない。それゆえ、いまなおわたしは旅を続けている。文学・歴史・美術をめぐる省察。
目次
人参の種を蒔く―ミヒャエル・エンデ
すべて険しい道ばかり―ひと握りの土
南欧巡礼の道―サンチャゴ・デ・コンポステーラのほうへ
アシジからの手紙―聖フランチェスコの庵
矛盾のなかを行く―有島武郎の「二つの道」
ソールズベリ大聖堂の青い窓―雄鶏とペテロ
祭司エテロの娘―ラスキンとプルースト
光の記憶を探して―セガンティーニとリルケ
静寂―谷間の道を行く
アイオナ島からの手紙―聖コロンバの旅
記憶の入江にて―マクタガートとタゴール
スカイ島への旅―ターナーとウォルター・スコット
著者等紹介
立野正裕[タテノマサヒロ]
1947年福岡県生まれ。明治大学文学部教授。岩手県立遠野高校卒業後、明治大学文学部に入学。明治大学大学院文学研究科修士課程修了。その後、同大学文学部教員として英米文学と西洋文化史を研究。反戦の思想に立ち、今日の芸術と文学を非暴力探究の可能性という観点から研究している。また「道の精神史」を構想し、ヨーロッパへの旅を重ね続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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