出版社内容情報
1941年12月の太平洋戦争開戦を受けて、
ハワイで始まった日系人戦時強制収容。
抑留所の開設から終戦後の閉所まで、強制収容の全期間にわたり、
抑留対象者がどのように変化したか、並びに、オアフ島に設営された
サンドアイランド抑留所、また、その後身となったホノウリウリ抑留所の
「抑留所機能」がいかに変容したかを論じる。
未だ総括的な研究が十分ではない、ハワイの日系人強制収容史を、
陸軍資料を中心とした一次資料、回顧録、オーラルヒストリー、地図、写真等、
多様な資料を組み合わせて検証する。
ホノウリウリ抑留所跡地は、現在、米国国立公園局の管理のもと、史跡化が
進んでいる。
2015年、オバマ大統領により国定史跡認定、19年、国立史跡に昇格。
内容説明
1941年12月の太平洋戦争開戦を受けて、ハワイで行なわれた日系人戦時強制収容。抑留所の開設から終戦後の閉所まで、強制収容の全期間にわたり、抑留対象者がどのように変化したか、並びに、オアフ島に設営されたサンドアイランド抑留所、また、その後身となったホノウリウリ抑留所の「抑留所機能」がいかに変容したかを論じる。未だ総括的な研究が十分ではない、ハワイの日系人強制収容史を、陸軍資料を中心とした一次資料、回顧録、オーラルヒストリー、地図、写真等、多様な資料を組み合わせて検証する。
目次
序章 ハワイ日系人戦時強制収容の包括的理解へ向けて
第1章 ハワイ日系人戦時強制収容「開始期」におけるサンドアイランド抑留所の再検討
第2章 ホノウリウリ抑留所開設による戦時強制収容「継続期」への移行―面会制度と日系人抑留者の生活
第3章 ホノウリウリ抑留所/収容所史の再考―「継続期」における日系人抑留者の「抵抗」から
第4章 戒厳令撤廃以降の日系人抑留者たちと戦時強制収容の「収束期」
補論 太平洋の中のホノウリウリ―戦争避難民の一時受け入れと移送
終章 ハワイ日系人戦時強制収容の歴史的変遷
著者等紹介
秋山かおり[アキヤマカオリ]
長野県松本市生まれ。ハワイ大学マノア校大学院アメリカ研究学部博物館学履修プログラム修了。ハワイのビショップ博物館、ハワイ日本文化センター等での勤務をへて帰国。総合研究大学院大学文化科学研究科日本歴史研究専攻博士課程修了。博士(文学)。現在、日本学術振興会特別研究員PD(沖縄大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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