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内容説明
映画は人生の応援歌である。密室空間で、不特定多数の人びとと一緒に同じスクリーンを観るシステムが崩壊しつつある。異なるものを受け入れ、自分の世界を再構築する場としての映画館は、もはやノスタルジーの対象でしかないのか。DVDで映画を観ることが多くなってきた。簡便に映画を、いつでもどこでも観ることができるようになったのは慶事だが、非日常の空間だった映画が日常との間で揺れ動いている現実を見るのは寂しい。そうした現状を凌駕する痛快な映画を紹介する。
目次
アニエス・ヴァルダ論の余白に
トリュフォーにおける教育
建国神話としての西部劇
「赤狩り」時代の映画作家たち
ヒッチについて私が知っている二、三の事柄
知られざるキューブリック
ゴジラ映画の光と影
宮崎駿のアニメーション
黒澤明とシェイクスピア
甦る記憶 過去と現在の間に
失われた家族の絆
ハロー、グッバイ
『青春デンデケデケデケ』あるいは青春という脆弱な響き
『八日目』上昇と下降のドラマ
映画の未来に向けて―まとめにかえて
著者等紹介
栗原好郎[クリハラヨシロウ]
1954年、福岡県甘木市(現・朝倉市)生まれ。早稲田大学第一文学部、九州大学大学院文学研究科に学ぶ。研究領域は多岐にわたるが、特に映画研究、フランス十八世紀研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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