感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nat
34
図書館本。西洋美術史を名画と共に駆け足で紹介している。絵が少し小さいのが残念だけど、楽しめた。よく知っている絵が多かったが、意外に初めてみるものもあり面白かった。カンピンの『メロードの祭壇画』はよく見かけていた絵だが、ニューヨークのクロイスターズ美術館にあるということを初めて認識した。どんな美術館かなと調べてみると、ニューヨークにあるというのに中世の教会や修道院という趣。とても素敵なのでいつか行ってみたいな。2021/04/17
昭和っ子
19
「国家、宗教、そして人生もキレイごとばかりで進んでいけるわけではない。蓮の花の様に、泥のような一見美しくないもののエキスまでもすべて吸収し、昇華してひとつの型として成り立っているのが美術なのだ」ただ素晴らしいものとして紹介されてきた西洋美術の絵画を、各々の時代を代表するアイコンを示すことでより深く知り、必要不可欠な歴史の知識を深めようとお勧めする本。むしろ、こんな知識の方が実際に役に立つのだそうだ。ただ、ちょっと駆け足気味。歴史の本を読む時に、その時代に成立した絵画を確認するのが良い読み方かもしれない。2018/09/21
Ai
9
西洋美術に影響を与えた絵と言う切り口で150点の絵画を紹介。技法や考え方、当時のタブーを破ったものなど、斬新だったり、当時の人々には理解されずに批評された絵たち。 本や美術館で見たことがある絵が多かったのが印象的でした。2017/09/09
マカロニ マカロン
6
個人の感想です:B。紀元前150年位からピカソまで西洋美術史を変えたという150点をカラーで掲載し、簡単な解説がつけられている。宗教画はキリスト教徒でないので、中に込められた寓意が分かりにくい。1600年頃に 描かれたカラヴァッジョの『聖マタイの召命』は祭壇画であるのにまるで風俗画のように世俗性の強い表現で世間にセンセーショナルを巻き起こした。まさに美術史を変えた一枚とのこと。2018/06/19
みーる
2
まさに名作揃い。見開きページに3作品ほどずつ紹介されていてとても見やすい。西洋美術史を変えたという題名のとおり、その作品が美術史上、どういう役目を担ったのかがシンプルかつわかりやすく解説されていた。先日、大塚国際美術館に初めて行ったが、この本を読んでから行くとあまり西洋画に詳しくない人もより楽しめるのではないかと思った。2019/08/15