内容説明
人喰いの鬼の末裔だと祖父から聞かされてきた和真。ある日、母親危篤の知らせを聞き、病室に向かうと、父が母を手にかけているのを目撃してしまう。父の頭には角が生えた、まさに“鬼”の姿だった。逃げるように伯母の家に身を寄せた和真だったが、人を殺したいという殺人衝動に苛まれるようになる。そして事件は起こる。和真の目の前に血の池に浸かったような屍体が転がっていたのだ。そこに和真を“鬼”と呼ぶ美しい少女が現れる。
著者等紹介
竹林七草[タケバヤシナナクサ]
山形県生まれの埼玉県育ち。2012年に第6回小学館ライトノベル大賞優秀賞を受賞し、『猫にはなれないご職業』(ガガガ文庫刊)にて作家デビューする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アウル
12
面白かった。お気に入りの方の感想通り、断章のグリムの御伽噺と言ったところでした。元となった御伽噺はキーアイテムが登場した時に分かってしまったのが残念だったが作者の解釈の仕方が読んでいて面白い。グロ痛い描写は断章のグリムにも負けず劣らずゾクゾクっとさせられた。ヒロインが最初のイメージと真逆でそのギャップが良かったし、びびりでも己の使命の為に頑張る姿がいいわ。あとがきに次巻もお付き合いいただければと書いていたので次巻出るの確定か是非購入しよう。2015/03/22
しぇん
9
断章のグリムの御伽草子版という感じですか。徐々に実体化してくる御伽話の不気味さは良かったですね。唯、主人公の鬼という属性持ちが、いざとなればどうにかなるだろという安心感に繋がっているので、そこをプラスととるかマイナスととるかは人次第という感じでしょうか。後、ヒロインはクール系キャラかと思いきやヘタレ系のツンデレキャラで魅力的に書かれていました。続きが出るようでしたら買います。2015/03/11
サキイカスルメ
8
愛鈴珠と和真の夫婦っぷりにニヤニヤ。人喰い鬼の血をひき、殺人衝動に思い悩む和真とお伽噺の語部を自称する美少女愛鈴珠のお話。面白かったです。おとぎ話に怪異が絡んでくる展開が好みでしたね。特に後半は怪異がかなり怖かったですが、愛鈴珠がとにかく可愛くてよかったです。第一印象からのギャップが素晴らしかったですね。栞は完全な負けポジションで切ない……。結婚すれば殺人衝動が収められるなら愛鈴珠じゃなくてもいいんじゃとか考えずに、土下座プロポーズする和真が可愛らしいな、と。続きも読みたいですね2015/05/18
日向
0
★★★★★2015/05/25
飛龍
0
とりあえず続くみたいだし、次巻も読んでみようかな2015/03/07