内容説明
海水浴を待ちこがれる心、足ひれをつけて泳ぐスピードと、海中の生き物をめがねごしに見た驚き、溺れかける恐怖、足ひれを失った悔しさ、新しい友ができたよろこびを凝縮した、夏休み数日間の絵本。大阪国際児童文学館主催、日産自動車協賛、第22回ニッサン童話と絵本のグランプリ童話大賞受賞作品。
著者等紹介
佐藤まどか[サトウマドカ]
東京都出身、1987年渡伊。Domus Academyデザイン科マスターコース卒業後、デザインユニットambrosino&satoを結成し活躍中。デザイン専門誌のコラムを15年間連載執筆。『水色の足ひれ』で2005年第22回ニッサン童話と絵本のグランプリ童話大賞受賞。イタリア在住
大西ひろみ[オオニシヒロミ]
東大阪市出身、京都精華短期大学マンガクラス卒業。1985年第2回ニッサン童話と絵本のグランプリ絵本大賞受賞。『水色の足ひれ』で第22回ニッサン童話と絵本のグランプリ童話大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
20
買ってもらったばかりの水色の足ひれを、無茶をして泳いだせいでなくしてしまった男の子。彼がそのおかげではぐくむ友情にじ~ん。おたまさんは海の楽しい絵に大興奮。焼津っ子だった曾祖母&島っ子だった曽祖父の遺伝子かしらねえ、この海好きは。オカンは海が苦手なので興味深い。2016/07/25
おはなし会 芽ぶっく
13
夏休みの毎年のお楽しみは海で泳ぐこと。数日間だけど家族旅行にワクワクする俊也。お父さんが新しい水色の足ひれと水中メガネを買ってくれたからワクワク感は最高潮!待ちわびた海でお父さんやお母さんの声も届かず、思っていた以上遠くまで泳いだ俊也の足には、片方の足ひれがなかった。気持ちが落ち込み、海で遊びながらも片方の足ひれを探し続けると…。ひと夏の出会いがこの先長い友情を育むであろうラストに温かい気持ちになりました。2021/01/26
りらこ
13
すごく良い話だった。人の心はこうあるべきね。2019/07/20
mari
8
ニッサン絵本と童話のグランプリ出版作品。夏休みの海水浴、義足の少年と出会ったとても清々しい思い出。32p、見開きの15場面の展開が絵とすごくあっているので、童話にしては文字が少なめに感じる。2014/08/26
りえここ
7
この絵本は深い。☆☆☆☆2014/06/21