内容説明
小さな書店を経営する未亡人のホノリアは、小説や指南書などを売るかたわら、奴隷制廃止や児童労働に関する小冊子を印刷、販売している。そんな彼女の書店を、長身の若き子爵、アレックスが訪れた。母親へのプレゼントを探しにきたとアレックスは言ったが、実際には違った。弟の秘密を握る男から、ホノリアと知り合いになり、彼女を調べあげてつぶせ、と言われていたのだ。しかし、ホノリアと知り合ったアレックスは、十歳以上ある年齢差が気にならないほど彼女に惹かれていき、彼女の不利になることはしたくなくなって―。
著者等紹介
ロイス,アマラ[ロイス,アマラ] [Royce,Amara]
英文学の博士号を持ち、19世紀のイギリスの小説が専門。その知識を作品に生かしている
町田マギー[マチダマギー]
翻訳&フリーライター。出版翻訳のほか、映像翻訳や映画批評を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ササキ
2
40歳ヒロインと26歳ヒーロー。さすがに歳が離れすぎてないかな?ヒロインの結婚をためらう気持ちは分かるし、年下ヒーローからあれぐらいグイグイ来られないと先には進めないよな。ヒーロー母が理解者でよかった。2014/09/06
まめもち
1
40歳の未亡人と26歳の子爵。1800年代の設定にしては攻めたなー。ヒロインは地下活動に手を染めたり。ヒーローの弟は男色家のニオイがちらほらしたり、リベンジポルノが飛び出したりと、現代の事件を当てはめたみたいでページ数少なめな割に読みごたえあり。2016/02/22
mimi_chataro
0
初邦訳の作家。40歳未亡人と26歳子爵。歳の差、社会的な差、もろもろ乗り越えて愛を勝ち取る子爵に◯。章最初の父のアドバイスも良い味。2014/06/14