内容説明
桜が江戸をいろどりはじめたある日、喜連川恵氏は、公儀徒目付の訪問を受ける。武家の監視をする徒目付は、そこで恵氏に、ある依頼を持ちこむ。大奥とも繋がりのある有力直参旗本の嫡男・里崎林太郎の悪事を暴いてほしい、というのだ。林太郎は私財を投げうち、貧しき者たちのための診療所を開設。庶民からは絶大な信頼を得ているという。一方、その診療所内では、女中の不審な死が続いていた。果たして、人徳者の仮面をかぶった林太郎の素顔は、鬼か仏か。恵氏は家来の美代に命じ、決死の潜入捜査を開始するのだが…。実在した風変わりな武家の活躍を描く、大人気シリーズ第七弾!
著者等紹介
早見俊[ハヤミシュン]
1961年4月、岐阜県岐阜市に生まれる。現在、時代小説を意欲的に執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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