内容説明
大江伸吾は、南町奉行所の定町廻り同心。五年前に亡き父親の跡を継ぎ、お役目もそこそこに日々をお気楽に過ごす伸吾だったが、ある事件をきっかけに臨時廻りの先輩同心・鞠小路左近の相棒にさせられてしまったから、さあ大変。この左近という同心は名うての変わり者で奉行所内でも一匹狼。しかも極端な潔癖性で、不潔なものが大嫌い。さらに、人の都合など何処吹く風の自分勝手な男なのだ。左近に振り回されつつ、嫌々行動をともにする伸吾。だが伸吾は、次々と起こる事件を解決するうち、左近が表の顔とは裏腹に優れた探索の才と剣の腕を持っていることに気づく。そして、左近には何故か、お奉行大岡越前守の後ろ盾が…。気鋭が贈る時代シリーズ登場。
著者等紹介
楠木誠一郎［クスノキセイイチロウ］
１９６０年、福岡県生まれ。日本大学法学部卒業後、歴史雑誌の編集者を経て、９６年『十二階の柩』で作家デビュー。９９年『名探偵夏目漱石の事件簿』で第八回日本文芸家クラブ大賞を受賞。数々の歴史ミステリーや、歴史ノンフィクション、人物評伝、児童書のジャンルで活躍するほか、気鋭の時代小説作家として注目を集めている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
green
4
時代小説が読みたくなって、なんとなく手に取ってみた。かつシリーズものを。さくさく読めて楽しかった。潔癖症で変わり者と言われてる左近だけど、ただ仕事に真面目なだけだと思う。伸吾は同心とは思えないくらい緩いです。伸吾と伝八は相棒だけど、左近と伸吾は師弟みたいで笑える。大岡越前守と左近の関係が気になりますね。泣きぼくろの女も密告する女も不憫だった。2017/03/16
ikyo_01
3
一匹狼風だった同心のキレル左近さんと何にも考えていなかった伸吾さんのコンビ。新シリーズの様ですがこの先伸吾さんの成長が見られるのでしょうか？ 横で笑っている岡っ引の伝八さんがなんとなくかわいい感じ。2010/07/14
suzu
2
おもしろかった。相棒ににてる。江戸版。左近や、影の大岡越前、岡っ引きなんかの人がいいかんじ。2014/01/13
ふみえ
2
美味しい料理が出てくるとの情報で読んでみた。沢山は出ないけど、酒の肴はまずまず。ストーリーは江戸版'相棒'で以外にも面白かった。個性的で潔癖性の左近さん、なかなかです。2012/11/08
あんぬ
1
特に言うことは無し、かな。ふーんって感じ。2015/12/24
