目次
ジャガイモとわたし
植物の花と実とたね
生物の再生の力
たねから育てたジャガイモ
たった一個のジャガイモの実
植物の魔術師
野生のジャガイモ草
ジャガイモの歴史
著者等紹介
板倉聖宣[イタクラキヨノブ]
1930年、東京生まれ。東京大学教養学部教養学科(科学史・科学哲学分科)卒業。理学博士。1963年、仮説実験授業を提唱。以来、科学教育の根本的改革に取り組む。現在、『たのしい授業』編集代表、国立教育政策研究所名誉所員
藤森知子[フジモリトモコ]
1957年、岩手県生まれ。教員の夫と共に、仮説実験授業の入門講座に参加して、仮説実験授業とたのしい授業に出会う。楽しかった授業の体験を文章にまとめる際、挿し絵を描いて伝えたい内容を表現する。人形劇デュオ「あかぱんつ」の一員としても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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縄文会議
6
旧版で読む。ジャガイモについての知識本を想像してたら違った。これは寺田寅彦みたいな科学エッセイかな。作者の戦争時の体験にはじまり、ジャガイモの実ってないのか?という疑問からジャガイモの品種改良の話につながる。流れが意外で面白かった。「思いきって主題をしぼって、読者を科学の世界にひきずりこむことを考えました」とあとがきにある。1968年初版。2023/09/16
ようこ
4
この著者の本はどれも知的好奇心に満ちていて読んでいて引き込まれるが、おしいことに地味で手に取られにくい。文体を変えて絵本という形にしたらいいのかなあと思って読み始めたのだけど、この語り口を絵本にするのはやっぱり難しいかな。あとがきである小学校でこの本を一時間子どもたちに読み聞かせたという話を聞き、なるほど!と思ったがこの本の中身に飽きずに食いついてくるような子どもたちはどれくらいいるだろうか、と考えてしまったりもする。2009/12/14
やこ
3
自分では絶対に手に取らない科学の本。内容が面白いだけにニクイ。どうやったらこの資料を子どもに手に取ってもらえるのだろうかと考えてしまった。科学系の本はどうしても読み物に比べて手に取られにくい。ジャガイモの本、というよりも科学というものを考える良い本だと思う。きっかけがあれば世の中の不思議を考えることが出来る、調べることができる、解き明かすことができる。おすすめ!2015/09/27