内容説明
その潔さ、清々しさをこよなく愛した桜の季節―春爛漫の中、ある一人の医師が、散りしきる花びらに誘われるが如く、66年の生涯を閉じた。
目次
第1章 診察室にて(子どもにしたわれる小児科医;赤ちゃんと暖房;「小児科医は訴える」を見て ほか)
第2章 思いつくままに(私と阪急電車;忘れ得ぬ看護婦さん;関西医大父兄会に出席して ほか)
第3章 旅の空から(オリエント急行に乗って;北欧3国7日間駆足旅行 ほか)
第4章 遺稿(恐怖発作を繰り返すパニック・ディスオーダーと考えられる2例;メトクロプロマイド〈プリンペラン〉による筋弛緩発作;医者が癌患者になると悲愴;予後不良の患者)