内容説明
海岸を100メートル歩けばペットボトルが26本も捨てられているという「ごみ天国ニッポン」。デポジット制度実現のために、散乱ペットボトルの現状と回収のあるべき姿を徹底検証する。
目次
第1章 ペットボトルが生態系を破壊する?
第2章 拾ってもひろっても減らない、ごみ、ごみ、ごみ…
第3章 ペットボトルリサイクルの現状
第4章 N市とS市のエコロジカル・フットプリント
第5章 回収方法の違いによるリサイクル費用比較
第6章 新しいシステムの必要性
第7章 デポジットへの道
著者等紹介
栗岡理子[クリオカリコ]
主婦。環境カウンセラー、森林インストラクター。1983年ころから環境問題にかかわる。子ども会の廃品回収で古紙余剰問題に直面したことをきっかけに、1996年ころから環境負荷の少ないトイレットペーパーの企画・製品化や古紙結束時に使用する紙ひもの普及などに取り組む。1998年~2011年、古紙問題市民行動ネットワーク会員(2003年からは事務局分室として各地からの古紙関連の質問に対応)。2012年、同志社大学経済学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
3
デポジット制度は1994年に評者が某高校の政治経済の教育実習で取り上げた。あれから時間が経過しているのに、これを扱った本が提起されている。何の環境保全ができたのか。鳥が人間のゴミを食べて死す写真も(12ページ)。栄養が取れず、満腹感がゴミで満たされるからだ。昔はビンで洗う手間や水、重さの面でペットボトルの軽さや割れないなどの利便性でCVSのゴミ箱がすぐに満杯というお手軽消費文化を築いた。散乱によるエコロジカル・フットプリントは1450ヘクタール(2009年、30ページ)。次世代へとツケがいく原発と同じだ。2012/11/28
RuiRui
1
水筒持参の人もいるわけだし、嗜好品の後始末を受益者負担ではなく税金で回収すんのは不公平じゃね?という発想。成熟した社会だからこそ、ここまで利便性の高い容器を使うことが出来る、みたいな発想も出来そうで、そんな意味では刃物と一緒なんかな。地元のイトーヨーカドーでトムラのRVMにガコンガコンとペットボトルを入れるようになってから、そもそも飲む量とかも自制がきくように。リデュースですね。 2015/07/01