病いの語りによるソーシャルワーク―エンパワメント実践を超えて

個数:

病いの語りによるソーシャルワーク―エンパワメント実践を超えて

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

  • サイズ A5判/ページ数 237p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784772416443
  • NDC分類 369.28
  • Cコード C3011

出版社内容情報

近年,精神障害者の地域移行や地域生活支援が提唱されるなかで,精神障害者の支援も単に個別支援やグループの支援だけではなく,地域そのものに理解を求めたり,地域生活に必要な資源を開発したりする必要性が強まってきた。精神障害者の場合は,特に偏見をどのように低減していくかが大きな課題となっている。抑圧的な環境のなかで,パワーレスな状態にある精神障害者が一人の市民としてのアイデンティティを確立し,本人自身が抑圧的な社会環境を変えていく方策を解明することが喫緊の課題と言える。
本書では,精神の病いを患うことでパワーを喪失した人々がどのように自らの声を取り戻し,病いをもちながらも自分らしい生活を再構築していくのか,その当事者と協働する援助専門職のエンパワメントに基づく支援モデルを提示した。
その支援の独自性として,当事者の病いの語りに着目したことが挙げられる。病いの語りには精神の病いを経験することで得た生活の知恵が織り込まれていることに価値を置き,その語りがもつ力を,ミクロレベルを超えてメゾレベル,エクソ・マクロレベルの実践に活用する活動を試みた実践である。その一方で,エンパワメント実践を試みる援助専門職がもつ権力性にも言及している。
広く精神障害者の支援に携わるソーシャルワーカーの方々に読んでいただき,ソーシャルワーカーのメゾレベル,エクソ・マクロレベルの実践の可能性を考える機会になれば幸いである。

栄 セツコ[サカエ セツコ]
著・文・その他

内容説明

本書では、精神の病いそのものと社会の偏見によってパワーを喪失した精神障害をもつ人々が、いかにして自らの声を取り戻し、病いをもちながらも自分らしい生活を再構築していくのか、その当事者と協働する援助専門職のエンパワメントに基づく支援モデルを提示した。その支援の独自性として、病いの語りに着目したことがある。病いの語りには、精神の病いを経験することで得た生活の知恵をが織り込まれていることに特性がある。本書で紹介したソーシャルワークの実践的研究では病いの語りの特性に価値を置き、語りそのものがもつ力を、ミクロレベルを超えてメゾレベル、エクソ・マクロレベルの実践への活用に試みた研究である。その一方で、精神障害者のエンパワメントを目指した実践を試みる援助専門職がもつ権力性にも言及している。

目次

第1部 病いの「語り」とエンパワメントの理論(「研究者の私」による「援助専門職の私」の当事者研究;エンパワメントを志向するソーシャルワーク実践の理論的枠組み;エンパワメントと病いの語りの関連性)
第2部 病いの「語り」とエンパワメントの実践(語り部グループ「ぴあの」の教育講演会活動の実践的枠組み;当事者が物語る病いの語り;「リカバリーの物語」の生成過程における援助専門職の機能と役割;公共の場における語りは精神障害者に何をもたらしたのか;公共の場における語りが社会変革をもたらす可能性)
第3部 「援助専門職の私」の当事者研究(エンパワメントを志向する実践を超えて)

著者等紹介

栄セツコ[サカエセツコ]
1997年3月大阪市立大学大学院生活科学研究科人間福祉学専攻博士課程前期課程修了(生活科学修士)。2003年3月大阪市立大学大学院生活科学研究科人間福祉学専攻博士課程後期課程満期退学。2017年9月立命館大学大学院生端総合学術研究科先端総合学術専攻博士課程(一貫制)修了(学術博士)。田中診療所、医療法人養心会国分病院、財団法人東京精神医学研究所付属東京武蔵野病院において精神科ソーシャルワーカーとして勤務、大谷女子大学文学部幼児教育学科専任講師を経て、2013年4月より桃山学院大学社会学部社会福祉学科教授。主たる研究テーマは、ソーシャルワーク・当事者の病いの経験も含めた社会資源の開発(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。