出版社内容情報
摂食障害の疫学,診断,アセスメントから,認知行動療法を中心としたエビデンスに基づく治療法を提示する。
アメリカ精神医学会(APA)の粋を結集した疾患別臨床マニュアル!
このシリーズの編集方針は,まず何よりも実務にすぐ利用できる読みやすいコンパクトな本であることである。それ故に,豊富な図表,臨床のツボ,症例スケッチ,患者教育資料がちりばめられている。そして記載された技法や理論の基礎となる文献が豊富に引用されている。このシリーズの本は,心理療法家の頂上に立つ指導者から裾野で訓練を受けている学生まですべての人の診察室やカウンセリングルームに置いておくべきものである。
(「監修者序文」より)
摂食障害の病態は多様であり,各々の病態に合わせた治療が必要とされる。
本書では,神経性食思不振症(AN),神経性過食症(BN),特定不能の摂食障害(EDNOS)の疫学,診断,アセスメント,また,発症とその維持についての理論的モデルを解説し,臨床場面での認知行動療法を中心としたエビデンスに基づく治療法を提示する。
障害についての患者用説明シートを含む付録は,治療を効果的に進めるためのヒントともなるだろう。
1 解説
1.1 専門用語
内容説明
摂食障害の病態は多様であり、各々の病態に合わせた治療が必要とされる。本書では、神経性食思不振症(AN)、神経性過食症(BN)、特定不能の摂食障害(EDNOS)の疫学、診断、アセスメント、また、発症とその維持についての理論的モデルを解説し、臨床場面での認知行動療法を中心としたエビデンスに基づく治療法を提示する。
目次
1 解説
2 摂食障害の理論とモデル
3 診断と治療の適応
4 治療
5 症例のスケッチ
6 参考図書
7 文献
8 付録:ツールと資料
著者等紹介
トイズ,スティーヴン・W.[トイズ,スティーヴンW.][Touyz,Stephen W.]
シドニー大学精神医学教室名誉教授、心理学教授。Wesley Private Hospitalのピーター・ボイモント摂食障害センターの共同ディレクター。摂食障害やこれに関するテーマについての5冊の本と180を超える研究論文や本の章を執筆・編集した。摂食障害アカデミーやオーストラリア心理学会の評議員で、Eating Disorder Research Societyの会長を務めた。オーストラリア・ニュージーランドの摂食障害アカデミーの最初の財務担当者であった
ポリヴィ,ジャネット[ポリヴィ,ジャネット][Polivy,Janet]
トロント大学ミシサーガ校心理・精神科の教授。ダイエット、食行動、摂食障害に関するテーマについて4冊の本と150を超える研究論文や本の章を執筆・編集した。カナダ学士院(王立協会)、心理科学協会、カナダ心理協会、パーソナリティと社会心理学会の評議員で、臨床心理科学アカデミーの財務担当員
ヘイ,フィリッパ[ヘイ,フィリッパ][Hay,Phillipa]
ジェームス・クック大学医学部学科長で精神医学教室前教授、タウンズビル病院の顧問精神科医。2007年8月に、ウエスターン・シドニー大学医学部の精神保健の設立委員長を務めた。摂食障害やこれに関するテーマについて80を超える研究論文や本の章を書いた。王立オーストラリア・ニュージーランド精神医学会(RANZCP)の評議員、RANZCP研究委員会の委員長。オーストラリア・ニュージーランド・摂食障害アカデミーの副会長、International Journal of Eating DisordersとAcademy of Eating Disordersの編集委員
貝谷久宣[カイヤヒサノブ]
1943年名古屋生まれ。名古屋市立大学医学卒業。マックス・プランク精神医学研究所ミュンヘン留学。岐阜大学医学部神経精神医学教室助教授。自衛隊中央病院神経科部長。現医療法人和楽会理事長。NPO法人不安・抑うつ臨床研究会代表。NPO法人東京認知行動療法アカデミー事務局長。第3回日本認知療法学会会長。第1回日本不安障害学会会長
久保木富房[クボキトミフサ]
東京大学名誉教授、医療法人秀峰会心療内科病院楽山名誉院長。1969年東京大学医学部保健学科卒。1973年東京大学医学部卒。1996年東京大学教授(医学部附属病院、心療内科)。2005年早稲田大学先端科学健康医療融合研究機構客員教授、東京大学名誉教授、医療法人秀峰会楽山病院長。2008年医療法人秀峰会心療内科病院楽山名誉院長。日本不安障害学会理事長、日本ストレス学会理事、日本うつ病学会理事など。NPO法人東京認知行動療法アカデミー学院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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