内容説明
本書では、物質依存についての専門的な治療理論とその応用例の記述に多くのスペースを割いており、中核的な依存症患者を治療へといかに動機づけ、治療につなぎとめていくか、という具体的かつ臨床研究の裏付けを持った方法論が数多く提示されている。アルコール・薬物依存の臨床では必発と言ってよい多剤乱用の問題や、うつ病など他の精神障害の併存についても詳しく触れており、症例を提示して具体的な治療過程を描写することで、エビデンスにこだわるとしばしば陥りやすい無味乾燥さを読み手に感じさせない構成になっている。
目次
第1章 物質乱用と依存の臨床的特徴
第2章 物質依存にどう介入するか
第3章 臨床研究にもとづく治療法の選択
第4章 症例提示
第5章 複雑化の要因
第6章 維持療法とフォローアップ戦略
著者等紹介
小林桜児[コバヤシオウジ]
国立精神・神経センター病院医師。慶応義塾大学文学部哲学科卒業。信州大学医学部卒業。横浜市立大学附属病院での研修を修了後、NTT東日本伊豆病院精神科、神奈川県立精神医療センターを経て現職
松本俊彦[マツモトトシヒコ]
国立精神・神経センター精神保健研究所自殺予防総合対策センター自殺実態分析室長、ならびに薬物依存研究部診断治療開発研究室長。佐賀医科大学医学部卒業。横浜市立大学附属病院での研修を修了後、国立横浜病院精神科、神奈川県立精神医療センター、横浜市立大学医学部附属病院精神科、国立精神・神経センター精神保健研究所司法精神医学研究部専門医療社会復帰研究室長を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろか
Asakura Arata
Baron
めーぷるりんご