内容説明
心理アセスメントの6+1の視点。チェックリストでもラベリングでもない「心理アセスメントの六つの視点」を、第七の視点(here and now)で有機的につなげ、クライエントの立体的な全体像をとらえるために―若手臨床心理士に贈る「心理アセスメント入門」必携書。
目次
今日も続くよ、精神科臨床の現場より
標準化という大きな課題
心理アセスメントとは?
関係の上に成立しているアセスメント
精神分析療法とクライエント中心療法
マルチモダル・セラピーと援助計画のための費用対効果分析
精神科臨床における心理アセスメントの六つの視点(1)トリアージ(1)
精神科臨床における心理アセスメントの六つの視点(1)トリアージ(2)
精神科臨床における心理アセスメントの六つの視点(2)病態水準
精神科臨床における心理アセスメントの六つの視点(3)疾患にまつわる要素
精神科臨床における心理アセスメントの六つの視点(4・5)パーソナリティと発達
精神科臨床における心理アセスメントの六つの視点(6)生活の実際と第七の視点
著者等紹介
津川律子[ツガワリツコ]
日本大学大学院文学研究科心理学専攻博士前期課程修了。現在、日本大学文理学部心理学科教授、臨床心理士、日本心理臨床学会理事、包括システムによる日本ロールシャッハ学会副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Asakura Arata
5
6つ+1の切り口でアセスメントをしていく。日常の臨床で無意識的にやっていることだが、チェックするには良いかも。三十年やっていて、臨床技法の内容が変わっていなければという話。自分としてはいろんなことに手を出しすぎて変わりすぎているなあ。でも根本は変わっていないかも。2020/06/10
なっしー
1
再読。前回より成長したのか。臨床家に必要なのはアセスメント力とリスクマネジメントは今も変わっていない。ただ、もっと広い視点で見られるようになってきた部分も少なからずある。心理アセスメントの6つの視点ートリアージ、病態水準、疾患にまつわる要素、パーソナリティ、発達、生活の実際、それらを束ねるhere and nowの第7の視点。まだまだ理解した気になっているのではないかと不安がよぎる。アセスメントの定義は多様だが、自分が何をどうアセスメントしているのか説明できないといけないという文があり、ドキッとした。2022/03/12
わくい
1
再読。初心者にとってはアセスメントの視点の概略を知れる。ある程度の経験を積んだ人でも、アセスメントの視点の整理になる。2021/08/23
HG
0
読了! 臨床心理士の必読本だと思います!2015/02/26
なみこ
0
心理アセスメントについて広く深く、配慮された文章で書かれているように感じた。参考引用文献も興味深い。トリアージについて記述は引き込まれてしまった。「入門」という名にふさわしく、門から中に入るための道標のように感じた。2015/02/11