出版社内容情報
上海モダンガールの織りなす抵抗文化に迫る歴史記社会学研究
国際都市上海の「モダンガール」を半植民地主義の視座から捉え直し、トランスナショナルな女らしさの構築メカニズムを探究する。
[上海モダン]の震源地で誕生した女性誌『玲瓏』のなかの「モダンガール」を分析し、メインストリームだった母性主義イデオロギー自体の混成的性格と、多層的な勢力間の相互牽制の可能性を解き明かす。
内容説明
国際都市上海の「モダンガール」を半植民地主義の視座から捉え直し、トランスナショナルな女らしさの構築メカニズムを探究する。
目次
序章 国際都市上海の「モダンガール」
第1章 女性中心の言説空間の誕生:『玲瓏』の創刊
第2章 「モダンガール」を語る:外見を介した女性性の回復
第3章 「モダンガール」を演じる:美しさ規範の形成
第4章 西洋への視線:「女性の独立国」としてのアメリカ
第5章 日本への視線:「賢妻良母の国」を超えて
終章 上海の半植民地主義とジェンダー
著者等紹介
呉桐[ゴトウ]
1993年中国江蘇省生まれ。2015年北京外国語大学日本語学部卒業。2018年京都大学大学院教育学研究科博士前期課程修了。2023年同博士後期課程修了、博士号(教育学)取得。2024年中国人民大学外国語学院講師。専門は教育社会学・歴史社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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