内容説明
元金融マンが語る、金融の現実とその問題点。長引く日本経済の低迷やコロナ危機対応の迷走など、閉塞感が続く根本的原因は、お金(貨幣)と金融に関する基本的認識の誤りにある。では、企業金融において、資金の貸し手は何にこだわるのか?中小・ベンチャー企業のファイナンスと経営の実務に関わってきた筆者が、現実の金融・経済・財政を理解するための要点を解説する。
目次
第1部 貨幣と金融および銀行(お金とは何か―貨幣はモノではない;金融とは何か―お金の貸し借り;銀行の機能・役割と現状)
第2部 企業活動と銀行―デット・ファイナンス(企業活動と資金需要;企業活動と財務諸表;資金繰り計画;銀行からの資金調達―銀行の意思決定プロセス;企業の実態把握1―企業分析の総論;企業の実態把握2―財務諸表分析(定量分析)
企業の実態把握3―定性分析)
第3部 企業活動と投資家―エクイティ・ファイナンス(直接金融と証券市場;ベンチャー企業とベンチャーキャピタル;企業価値と株価の評価;ビジネスモデルと事業計画書―資金調達・経営のための必須アイテム;資本政策;ベンチャーキャピタル、投資家の投資判断プロセス;ネクストステージのファイナンス―IPO、M&A、MBO)
著者等紹介
京極孝[キョウゴクタカシ]
1954年兵庫県生まれ。阪南大学経済学部教授。1977年神戸大学経済学部卒業。同年株式会社大和銀行(現株式会社りそな銀行)入行。2005年りそなキャピタル株式会社(ベンチャーキャピタル)入社。2009‐2010年関西大学大学院総合情報学研究科非常勤講師(ベンチャーファイナンス論)。2012年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。