内容説明
本書では、自分史の調査データや自分史の変遷、自分史の現場の動きから、自分史の実態と方向性を明らかにした。さらに今までほとんど研究されていない自分史の作品分析を行うことにより、自分史とはどのようなものかを具体的な形で提示。
目次
第1部 自分史の概要(自分史成立前史と自分史定着の経緯;様々な分野における自分史の捉え方)
第2部 自分史の動向(データから読み取る自分史の動向―日本自分史センター・自分史図書館の蔵書の調査;戦争の記憶と自分史の変遷―自分史の書き方本からのアプローチ;ルポルタージュ―NHK学園生涯学習通信講座;自分史の方向性―「自分史産業」の台頭)
第3部 自分史作品分析(自分史における「戦争体験の継承」―鈴木政子の作品群の分析を通して;自分史における「虚構」―鈴木政子『わたしの赤ちゃん』を中心に;自分史における個人的な出来事の叙述;台湾日本語世代の自分史;台湾日本語世代の自分史作品)
著者等紹介
釋七月子[シャクナツコ]
1954年名古屋市生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士課程後期課程人文学専攻日本文化学専門修了(2018年)。博士(文学)。現在、名古屋大学大学院人文学研究科博士研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。