出版社内容情報
「叔母さま、あの世にゆく舟は、だれが漕いでくだいますと?」──不知火の海で舟心中を遂げたお糸。正気と狂気の間でゆれる幼子のような志乃。遊女のお小夜の狐つき。ほうずき灯籠が流れるなか、海の底に沈んだ鐘が潮に撞かれて静かに響き、墓のまわりの赤いほうずきに、青白い梨の花びらがふりそそぐ──。人々の紡ぐ物語に、色彩と音が絢爛と重なり幽邃へと深まる。石牟礼文学の最高傑作。紫式部文学賞受賞。布張・箱装の豪華本。
2004年4月20日(火)~6月20日(日)まで、「出版社共同 謝恩価格本フェア」にて50%オフで販売!(http://www.bargainbook.jp/)