感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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インドのパンチャタントラ、ユダヤのタルムード、フィンランドのカレワラなどを再話した『飛花落葉集』と、ハーン氏がアメリカ在住時に新聞に寄稿していた幻想的な短編の数々をまとめた『きまぐれ草』、共に来日前に書かれた二作品を収録。再話文学の面白さを堪能できる前者、大小様々なスケールで時に鮮やかに、時に深遠に情景が描き出され、たちまち物語の世界へと誘われる後者、どちらも珠玉という言葉がふさわしい素晴らしい内容。一気に全部読み切ってしまうのがとても惜しくなる。文庫化を切に願うばかりです。2011/10/22
