内容説明
一九三〇年ロンドン海軍条約以降、日本海軍は技術を結集した重巡洋艦を建造、連合艦隊の中核戦力とした。しかし開戦後、米国の強大な海空戦力の前に、わが重巡部隊は消耗戦を強いられていく…。海戦の矢面に立ち、死闘の海から生還した司令官、下士官兵たちの赤裸々な手記により、戦いの実相がここに明かされる。
目次
日本重巡十八隻の戦歴 大浜啓一
開戦直後「妙高」被爆す 重本俊一
五戦隊「那智」スラバヤ沖の凱歌 田中常治
七戦隊「三隈」と「最上」の衝突 山内正規
第一次ソロモン海戦の思い出 三川軍一
第八艦隊の殴り込み―「鳥海」砲術長の手記 仲繁雄
悲運の第六戦隊、米電探に敗る 貴島掬徳
前衛「筑摩」と南太平洋海戦 古村啓蔵
夜戦の雄「衣笠」ソロモン海に没す 村上兵一郎
五戦隊「羽黒」ブーゲンビル島沖夜戦 井上司朗
前衛部隊「熊野」マリアナ沖決戦記 青山総市
最精鋭重巡「利根」サマール沖の突進 黛治夫
七戦隊「鈴谷」サマール沖の最期 寺岡正雄
西村部隊「最上」スリガオ海峡の死闘 輿石辯
レイテ湾突入ならず 栗田健男
レイテ還り「熊野」の孤独な戦い 山縣侠一
歴戦艦「羽里」マラッカ海峡に消ゆ 浅井秋生
軍艦「高雄」防空砲台となりて 宮崎清文
著者等紹介
寺岡正雄[テラオカマサオ]
元「鈴谷」艦長・海軍大佐(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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