内容説明
古代都市ポンペイを襲ったベスビアス山噴火のごとくドイツの都市を壊滅させた連合軍の重爆撃機群。大戦末期、欧州の空で祖国の安泰と騎士鉄十字章の誇りにかけて、連夜の邀撃戦を勝ちぬいた若き飛行隊長の戦い―ドレスデン、ルール工業地帯の上空に絢爛たる火花を散らす夜間防空戦闘を活写した感動の空戦記。
目次
第１部 夜空の戦い（ドイツ空軍、初の夜間撃墜；夜戦パイロットへの道；シュレスヴィヒでの日々 ほか）
第２部 休みなき本国防空（一九四三年七月二十一日；Ｈｅ２１９；難敵・アルミ箔 ほか）
第３部 終局の東部戦線へ（ハンガリー狂想曲；シュナウファー大尉；わが指揮のもとに ほか）
著者等紹介
渡辺洋二［ワタナベヨウジ］
昭和２５（１９５０）年、名古屋市生まれ。立教大学文学部卒業後、航空雑誌の編集者を経て、現在、航空史の研究・調査を続けている
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感想・レビュー
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零水亭
14
（『零式水上偵察機空戦記』とともに夜間宿直のお供。でもだいぶヘビーローテーションしてしまった。季節柄（暑いし）、久しぶりに潜水艦物『Uボート』『伊号58潜帰投せり』とか読みますか…あ…全部手元にないでした…）2021/06/30
Schräge Musik
5
第二次大戦下の1941年から第1夜間戦闘航空団に配属され、終戦まで東西各地の夜をBf110で駆け抜けた、ヴィルヘルム・ヨーネン大尉の回顧録。42年のウェリントン初撃墜から、44年5月の第6夜間戦闘航空団第8中隊長就任。11機目の撃墜をあげた後、第Ⅲ飛行隊長にまで登りつめ、7月には33機目の撃墜、騎士鉄十字章受賞に至る。当時のドイツ空軍にあっては地味なスコアだが、昼間空戦と違った夜戦の現実と航法技術が要求され、圧倒的物量を備えた連合軍重爆に相対する、夜間戦闘航空団の面々の悪戦苦闘の様子が読み取れる。 2015/02/25
sekaisi
4
何気ない装備の何気ない説明がたまらないです。2018/08/05
零水亭
3
著者のヨーネン大尉の飾らない記述が素晴らしいです。本文中では、プント大佐様も引用されている、ルドルフ・シェーネルト大尉の言葉に特にグッと来ました。 （本の内容とは関係ないですが、夜間当直業務のお供です。特に東京大空襲の3/10近くになると、二式複戦、Bf110, He219などの日独夜間戦闘機の写真集と共に当直用鞄の中にいつも入ってます）
東側ギャン
2
「ガイドビーコンなんか出すな！ やられたいのか！？」のシーマ様の体験を地でやったのか・・・。まぁ地上だったけど2018/08/29
